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254 見たくない
持病の腰痛がひどくなった。
立っているだけで、尾てい骨のあたりが痛いのである。
前に買っていた携帯用の高周波マッサージ器を取り出してきて、それを妻に渡して頼む。
「こいつを腰に貼ってくれんか?」
小さなゴムパット二枚を患部に貼りつけると、ビリビリと電流が流れて、十五分間マッサージをしてくれるのだ。
「ここらへんに貼ってくれ」
妻に尻を向けてズボンとパンツをずりおろし、痛いところを指先で押さえて教えた。
妻いわく。
「見たくないなあ」
持病の腰痛がひどくなった。
立っているだけで、尾てい骨のあたりが痛いのである。
前に買っていた携帯用の高周波マッサージ器を取り出してきて、それを妻に渡して頼む。
「こいつを腰に貼ってくれんか?」
小さなゴムパット二枚を患部に貼りつけると、ビリビリと電流が流れて、十五分間マッサージをしてくれるのだ。
「ここらへんに貼ってくれ」
妻に尻を向けてズボンとパンツをずりおろし、痛いところを指先で押さえて教えた。
妻いわく。
「見たくないなあ」
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