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251 みたらし団子
町から帰った妻が嬉々として言う。
「串団子を買ってきたけん」
デパートの地下で売っているのを見て、オレが串団子を好きなことを思い出したのだという。
旦那思いの妻である。
皿に入った六本の串団子が、麦茶とともにコタツの上に並んだ。
全部、みたらし団子である。
「オレ、前にも言ったやろ。みたらし団子はあまり好きじゃないって」
「そうだった?」
「アンコの団子の方がいいって」
妻いわく。
「いいやないね。みたらし団子、うちが好きなんやけん」
町から帰った妻が嬉々として言う。
「串団子を買ってきたけん」
デパートの地下で売っているのを見て、オレが串団子を好きなことを思い出したのだという。
旦那思いの妻である。
皿に入った六本の串団子が、麦茶とともにコタツの上に並んだ。
全部、みたらし団子である。
「オレ、前にも言ったやろ。みたらし団子はあまり好きじゃないって」
「そうだった?」
「アンコの団子の方がいいって」
妻いわく。
「いいやないね。みたらし団子、うちが好きなんやけん」