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愛妻語録  作者: keikato
233/720

233 続・思い出のアルバム

 妻と参列した葬儀。

 式の最後、故人を偲ぶ「思い出のアルバム」という上映会があった。

 オレのときもとお願いしたが、妻からいい返事をもらえなかった。

「だったら棺桶に、オマエの写真を三十枚くらい入れてくれんか? あの世に行っても忘れんためにな」

「いい、忘れてくれても」

「なっ、オマエが先に死んだら、オレの写真をいっぱい入れてやるけん」

「それ、いやがらせね?」

「オレを忘れんためやないか」


 妻いわく。

「あんたよりぜったい長生きせんと」


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