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208 また来てね
ピンポーン。
玄関のインターホンを鳴らした。
普段は鍵を使って中に入るのだが、妻の反応を見てみたかったのである。
「どなたですか?」
インターホンから妻の声がした。
居間にあるモニターを見ながら話しているのだ。
「あなたのダンナさんです」
カメラの目の前に立つ。
「画面から顔がはみ出していますので、もう少し下がってくれませんか?」
一歩、オレはインターホンから離れた。
「もっと離れてくださーい」
また一歩さがる。
妻いわく。
「また来てねー」
ピンポーン。
玄関のインターホンを鳴らした。
普段は鍵を使って中に入るのだが、妻の反応を見てみたかったのである。
「どなたですか?」
インターホンから妻の声がした。
居間にあるモニターを見ながら話しているのだ。
「あなたのダンナさんです」
カメラの目の前に立つ。
「画面から顔がはみ出していますので、もう少し下がってくれませんか?」
一歩、オレはインターホンから離れた。
「もっと離れてくださーい」
また一歩さがる。
妻いわく。
「また来てねー」
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