205/721
205 そうなんね
オレの分と確保していたスルメの袋が、コタツで三十分ほど眠っている間に空になっていた。
妻が盗み食いをしたのだ。
「オレのスルメをとって食ったやろ」
「そうなんね」
「そうなんねって、それくらい覚えてるやろ。オマエが食ったやけん」
「そうなんね」
「オレは食ってないんやから、食ったのはオマエしかおらんやないか」
「そうなんね」
「とぼけてから、ほんと腹の立つヤツや」
「そうなんね」
「もういい、疲れるだけやけん」
妻いわく。
「そうなんね」
オレの分と確保していたスルメの袋が、コタツで三十分ほど眠っている間に空になっていた。
妻が盗み食いをしたのだ。
「オレのスルメをとって食ったやろ」
「そうなんね」
「そうなんねって、それくらい覚えてるやろ。オマエが食ったやけん」
「そうなんね」
「オレは食ってないんやから、食ったのはオマエしかおらんやないか」
「そうなんね」
「とぼけてから、ほんと腹の立つヤツや」
「そうなんね」
「もういい、疲れるだけやけん」
妻いわく。
「そうなんね」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。