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203 散る花を見て
妻が掃除機をかけろと言う。
「できん」
「なんでよ?」
「疲れてるんや」
「なんが疲れてるんね。ホイホイ行ってるやない、朝はファミレス、夜は銭湯に」
「人生に疲れてるんよ」
「そんなにずうずうしく生きててね?」
「オレはこう見えても、か弱い迷える子羊なんや」
「か弱い? あんたのどこが?」
「心やないか。オレはいつだって、散る花を見ては心を痛め、星を見上げては涙を流してるんよ」
妻いわく。
「言うことがクサイなあ、あんた口が臭いだけあって」
妻が掃除機をかけろと言う。
「できん」
「なんでよ?」
「疲れてるんや」
「なんが疲れてるんね。ホイホイ行ってるやない、朝はファミレス、夜は銭湯に」
「人生に疲れてるんよ」
「そんなにずうずうしく生きててね?」
「オレはこう見えても、か弱い迷える子羊なんや」
「か弱い? あんたのどこが?」
「心やないか。オレはいつだって、散る花を見ては心を痛め、星を見上げては涙を流してるんよ」
妻いわく。
「言うことがクサイなあ、あんた口が臭いだけあって」