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愛妻語録  作者: keikato
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20 おすそ分け

一年に一度ある定期検診の朝のこと。

「ねえ、どうしようか?」

 トイレから出てきた妻が深刻な顔で言う。

 これから二人で検診センターに受診に行くというのに、ここ三日間、必需品の検便なるものがどうしても出なかったそうである。

「食ってるもんがいっしょやから、たぶん出るもんも同じやろ。今朝、オレいっぱい出たけん、よかったら半分やろうか?」

 オレはおすそ分けを申し出た。


 妻いわく。

「バカやないの。あんたのウンコなんか死んでももらわんわ」


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