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182 杏仁豆腐
コタツで目を覚ますと、妻がスプーンを手になにやら食っていた。
透明のカップに白いゼリーが見える。
「なにを食ってるんか?」
「ミカン入り杏仁豆腐」
「うまそうやな」
「スーパーに並んでるのを見たら、食べたくなって買ったんよ」
「オレのは?」
「ない、ひとつしか買わんかったけん」
「気のきかんヤツやな」
「そんなに食べたいの?」
「あたりまえや。あれば食うに決まってるやないか」
妻いわく。
「あんた、どうする? 冷蔵庫に木綿豆腐ならあるけど」
コタツで目を覚ますと、妻がスプーンを手になにやら食っていた。
透明のカップに白いゼリーが見える。
「なにを食ってるんか?」
「ミカン入り杏仁豆腐」
「うまそうやな」
「スーパーに並んでるのを見たら、食べたくなって買ったんよ」
「オレのは?」
「ない、ひとつしか買わんかったけん」
「気のきかんヤツやな」
「そんなに食べたいの?」
「あたりまえや。あれば食うに決まってるやないか」
妻いわく。
「あんた、どうする? 冷蔵庫に木綿豆腐ならあるけど」
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