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179 末代まで
長女夫婦に女の子が誕生した。
我が夫婦にとっては六人目の孫となり、孫はいくら増えてもめでたいことだ。
妻と病院に行き、生まれたばかりの赤子と初めて対面した。
「だれに似たんやろう?」
「まだわからんね。それに、これからどんどん変わるやろうし」
「でもな、遺伝子は確実にだれかのもんを受け継ぐからな。それも末代まで脈々とな」
「だれかのものって?」
「だれかはわからんけど、もしかしたらオレのかもしれんし」
妻いわく。
「恐ろしいことやね」
長女夫婦に女の子が誕生した。
我が夫婦にとっては六人目の孫となり、孫はいくら増えてもめでたいことだ。
妻と病院に行き、生まれたばかりの赤子と初めて対面した。
「だれに似たんやろう?」
「まだわからんね。それに、これからどんどん変わるやろうし」
「でもな、遺伝子は確実にだれかのもんを受け継ぐからな。それも末代まで脈々とな」
「だれかのものって?」
「だれかはわからんけど、もしかしたらオレのかもしれんし」
妻いわく。
「恐ろしいことやね」
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