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愛妻語録  作者: keikato
166/719

166 目が腐る

 右の尻のてっぺんが朝から痛い。

 尻に何かができており、それがパンツにこすれると痛いのである。

 で、妻に見てもらうことにした。

「尻かぶとのところが痛いんやけど、ちょっと見てくれんか?」

「イヤよ、自分で見たら?」

 妻が小さな手鏡を持ってくる。

「そんなもんで尻が見えるわけないやろ」

「だって見たくないんやもん、あんたのお尻」

「ほんのちょっと見るだけやないか」

「ほんのちょっとでもイヤなんよ」

「なんで?」


 妻いわく。

「目が腐るもん」



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