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愛妻語録  作者: keikato
165/721

165 ボタモチⅡ

 スーパー銭湯でボタモチが売られていたので、小豆餡のものが二つ、きな粉のものが一つ、合わせて三個入りのパックを買って帰った。

「おいしそう!」

 妻がさっそくお茶をいれ、オレがきな粉、妻が小豆餡を食べた。

 食べ終わって妻に念を入れる。

「残ったのは、オレのやけん食わんでな」

 翌日。

 ボタモチを探すがどこにもない。

「なあ、ボタモチは?」

「うちが食べた」

「オレのって言ってたやないか」


 妻いわく。

「食べてしまえば、もううちのものやけん」



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