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159 まちがって
洗面所から妻の異様な声が聞こえた。
ウエッー。
オエッー。
なにやら苦しげな声で、食べたものを吐いているようである。
オレは急いで洗面所に走った。
妻は洗面台に顔を伏せていた。
「だいじょうぶか?」
顔を上げた妻は涙目になってはいるが、べつに嘔吐はしてないようであった。
「いったいどうしたんや?」
「これよ」
妻が手にある歯ブラシを見せる。
「のどを突いたんか?」
妻いわく。
「ううん。まちがってあんたの歯ブラシを口に入れてしもうたんよ」
洗面所から妻の異様な声が聞こえた。
ウエッー。
オエッー。
なにやら苦しげな声で、食べたものを吐いているようである。
オレは急いで洗面所に走った。
妻は洗面台に顔を伏せていた。
「だいじょうぶか?」
顔を上げた妻は涙目になってはいるが、べつに嘔吐はしてないようであった。
「いったいどうしたんや?」
「これよ」
妻が手にある歯ブラシを見せる。
「のどを突いたんか?」
妻いわく。
「ううん。まちがってあんたの歯ブラシを口に入れてしもうたんよ」
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