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148 迎え火
妻の実家のある在所は、両親が亡くなってからは空き家となっている。
ただ、そこにはご先祖の仏様がある。
それで今でも、盆が来るたびにそれなりの供養を行っている。
妻と二人して、玄関先で迎え火と送り火を焚くのである。
今年の盆。
送り火を焚きながら妻にお願いをした。
「オレが死んだあと、これと同じように迎え火と送り火を焚いてくれよな」
「あたりまえやないね」
「ありがとうな」
妻いわく。
「だけどお願いやけん、こっちにはもどってこんでな」
妻の実家のある在所は、両親が亡くなってからは空き家となっている。
ただ、そこにはご先祖の仏様がある。
それで今でも、盆が来るたびにそれなりの供養を行っている。
妻と二人して、玄関先で迎え火と送り火を焚くのである。
今年の盆。
送り火を焚きながら妻にお願いをした。
「オレが死んだあと、これと同じように迎え火と送り火を焚いてくれよな」
「あたりまえやないね」
「ありがとうな」
妻いわく。
「だけどお願いやけん、こっちにはもどってこんでな」
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