146/719
146 たるんでる
歳をとるほどに身体のあちこちが垂れてくる。
頬が垂れる。
胸が垂れる。
腹が垂れる。
尻が垂れる。
もう上から下まで垂れっぱなしである。
地球の重力にあらがうだけの筋肉がなくなり、それで全身の肉がたるんでくるのだ。
オレも妻もそうである。
「オマエ、あちこちたるんできたなあ」
「あんたほどじゃないわよ」
「似たようなもんやろ」
「ちがうわよ」
「たるんでるところは同じや」
妻いわく。
「いっしょにせんでね。あんたは根性もたるんでるんやけん」
歳をとるほどに身体のあちこちが垂れてくる。
頬が垂れる。
胸が垂れる。
腹が垂れる。
尻が垂れる。
もう上から下まで垂れっぱなしである。
地球の重力にあらがうだけの筋肉がなくなり、それで全身の肉がたるんでくるのだ。
オレも妻もそうである。
「オマエ、あちこちたるんできたなあ」
「あんたほどじゃないわよ」
「似たようなもんやろ」
「ちがうわよ」
「たるんでるところは同じや」
妻いわく。
「いっしょにせんでね。あんたは根性もたるんでるんやけん」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。