愛妻語録

141 断捨離

　我が家にきた次女が、長いこと押し入れに眠っていた物の片付けをしてくれた。

　もらった皿やカップ、花瓶などが次々とゴミ袋に移されてゆく。

「みんな捨てるの？」

　妻がゴミ袋をのぞきこむ。

「ずっと使ってなかったんでしょ。それって、役に立たないからなんよ」

「ちょっと待ってよ。いつか使うことがあるかもしれんやない」

「じゃあ捨てるの、お母さんが決めたらいいわ。とりあえず一番役に立たんと思われるものを教えて」

　妻いわく。

「お父さんやけど」