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120 開けっぱなし
「あんたが通ったあと、いつもドアがちょっとずつ開いてるんやけど」
妻から小言を言われる。
「そうな?」
仰せのとおりなので、うすらとぼけてやり過ごすことにした。
「開けたら、なんで閉めきらんの?」
「わからん」
「わからんじゃないでしょ。押し入れも、タンスの引き出しも、みんなそうなんやからね」
「そうな?」
「どうしてなのよ?」
「わからん」
妻いわく。
「せめてウンコのあと、そのときだけはドアをピシッと閉めてよね。すごく臭うんやけん」
「あんたが通ったあと、いつもドアがちょっとずつ開いてるんやけど」
妻から小言を言われる。
「そうな?」
仰せのとおりなので、うすらとぼけてやり過ごすことにした。
「開けたら、なんで閉めきらんの?」
「わからん」
「わからんじゃないでしょ。押し入れも、タンスの引き出しも、みんなそうなんやからね」
「そうな?」
「どうしてなのよ?」
「わからん」
妻いわく。
「せめてウンコのあと、そのときだけはドアをピシッと閉めてよね。すごく臭うんやけん」
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