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愛妻語録  作者: keikato
116/720

116 鼻の穴

 妻が思い出したように言う。

「つまらんことするの、あんたに似てきたと思わん?」

 孫のことである。

「ふん!」

 オレは鼻先であしらった。

「すごいね、あんたの鼻の穴の大きさ」

「なんや、いきなり」

「鼻が鳴ったのを見て、あらためて思ったんよ」

「いらん世話や」

「親指が入るんやない? つまらんことやけど、ちょっとやってみせてくれん」

 オレは親指を突っこんでみた。

「スポッと入ったね」

「そうやな」


 妻いわく。

「ねえ、足の親指も入るんやない?」





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