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114 バカタレ
「最後の方、なかなか出てくれんのよね」
サラダを調理している妻が、マヨネーズを絞り出すのに難儀している。
「かしてみろ。オレが頭を使って、みんな出してやるから」
「その大きな頭で押し出すんね?」
「バカタレ! 頭の中身を使うんや、こうやってな」
遠心力で中身が先端に集まるよう、オレは容器を勢いよく振りまわした。
と、次の瞬間。
マヨネーズがそこらじゅうに飛び散っていた。
見れば容器のフタがない。
妻いわく。
「ねえ、だれがバカタレなんね」
「最後の方、なかなか出てくれんのよね」
サラダを調理している妻が、マヨネーズを絞り出すのに難儀している。
「かしてみろ。オレが頭を使って、みんな出してやるから」
「その大きな頭で押し出すんね?」
「バカタレ! 頭の中身を使うんや、こうやってな」
遠心力で中身が先端に集まるよう、オレは容器を勢いよく振りまわした。
と、次の瞬間。
マヨネーズがそこらじゅうに飛び散っていた。
見れば容器のフタがない。
妻いわく。
「ねえ、だれがバカタレなんね」
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