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愛妻語録  作者: keikato
106/721

106 上半分

 今日は冷え込むので、昼間から自宅の風呂で体を温めることにした。

 妻がバスタブにお湯を張ってくれる。

 ところがだ。

 湯舟に身を沈めると下半分が生ぬるい。

 これでは温まるどころではない。

 急いで熱い湯を継ぎ足した。

 入っている間、お湯をかきまぜたりと、とても風呂に入っている気分ではなかった。

 風呂から出て惨状を妻に話す。

「あったかいのは上半分だけで、しばらく寒くてしょうがなかったわ」


 妻いわく。

「あんた、じっと浮いとけばよかったんよ」





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