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愛妻語録  作者: keikato
1/704

1 孫の手

 背中が痒いんで愛用の孫の手を探すが、どうしても見つからない。

 そこで妻に頼む。

「おい、背中をかいてくれ」

「どこらへんね?」

 服の上から、妻がテキトーにかく。

「そこじゃない。手を入れて、じかにかいてくれんか?」

「イヤよ! 爪の間に変なものが入るやない」

「冷てえヤツやな」

「なら、これで自分でかきよ」

 妻が鉛筆をよこす。

「こんなんでかいたら、背中が黒くなるやないか」


 妻いわく。

「もういっぺんかけばいいのよ、消しゴムがついてる方でね」


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― 新着の感想 ―
[良い点] 落語見ているみたいでした!オチが秀逸です。ショートショートっていいですねー。私も書いてみようかなー。
[良い点] な、なんと、こんな素敵な奥さんが実在するんですか!?
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