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断絶夢幻のプロメテウス  作者: セトゥルルソン
第1章 夢と春のあいだ
5/8

予行練習

1-⑤b


 卒業生という当事者であっても卒業式の予行練習はあまりにもダルい。

 だからついつい、予行練習に気もそぞろ、横に座る友人と喋ってしまっても仕方がない。

小さい頃から同じマンションで家族同然に過ごした正臣は、今朝の話をするのにちょうど良かった。

「――っていう事があってさ、どう思う?」

「確かにアレの時に家族が急に部屋入ってきたら困ンね」

「違う、わかってない。それは美樹姉さんの勘違いだ。俺が言ってるのは夢に出てきたように右手が光って刃が出たことを言ってるんだよ」

「和樹、いくら僕でもそれは嘘だってわかる。それより家族にアレを見られちゃったのはキツイね。混乱してンだね」

「嘘じゃねぇーしっ!色々見られてないし、本当に勘違いだし」


「おい、おまえら静かにしろ。卒業式の予行練習中だぞ。きちんとしなさい」

 先生から怒られた。どうせ怒られるならサヤカ先生に言って欲しかった。

「……わかったから、静かにしてようよ」

小さな声で隣の正臣が言う。怒られたくないので何も言わず静かに前を向いた。

淡々と卒業式の予行練習は進行する。学校行事って本当長いのが多い、どんだけ長いんだよ。

 まぁいいや、これが終われば帰れる。卒業式まで残り一週間丸々休みだ。

「卒業生から答辞。卒業生代表、黒崎誠」

「はいっ」

 立ち上がった三列前の右にいる黒崎が一瞬、ギロッと俺を睨んだ。

 ハイハイすいませんでしたー。卒業生答辞をする元生徒会長の黒崎さんは真面目っすね。迷惑かけてスンマセンシタ。

 睨むことは無いのに。こっちは先生に怒られてんだから十分だよ。3年間、黒崎とはろくなことなかったなあ、ソリが合わないんだ。バーベキューも呼んでくれなかったし。

 壇上へ向かう黒崎の背筋は伸びシャキッとしていて、何をしても腹立つくらいにカッコイイ。

「――青葉台学園中等部の今後の発展を心からお祈りし、卒業生を代表して答辞とさせていただきます。ありがとうございました」

嫌な奴だけど、認めたくないけど黒崎は出来る奴だ。

文武両道を地で行く、言うぶんには簡単だけどなかなかできることじゃない。そんなことはわかってる。

「――授与式を終了いたします。最後に一同、起立。 礼、着席」

教頭先生は一度大きく周りを見渡して、ほかの先生に合図を送っているようだった。それを見た先生の1人が体育館の扉を開けた。

「以上で卒業式の予行練習は終わりだ。

三年生から順に各教室に戻るように。最初にA組から体育館から出なさい」

一宮サヤカ先生は教頭先生と話しているのを横目で見て少しほっとした。教頭はお婆ちゃんなんだ。

 体育館から校舎へとぞろぞろと続く列に正臣と並び進む。

「なぁさっきの事だけど」

 タタタッ、パシッ。後ろから肩を叩かれる。虎緒だった。

「和樹、正臣教室に戻ろっ!さっき怒られてたけどなに話してたの?」

「和樹が朝から変な事してるの見られたって話だよ」

おい、正臣やっぱり分かってねえじゃねーか。

「あっ!そういえば今朝美樹姉から和樹がエッチになったっていってたっ」

 だからそんな話はしてないのに。

「もうどうでもいいよ。さっきその話しのせいで黒崎から睨まれたし」

「黒崎君も大変だからイライラしてたンだよ。卒業生代表だから。それになんだっけな。家族の誰かが寝たきりで看病してるとか聞いたことがあるけど」

 黒崎のお家の人が。そっか大変なのか、悪いことしたかな。

 おっと、ほかクラスの女子の肩がぶつかった。

「ごめん。あっ、青野か、謝って損した」

「ねぇね、ユッコ。早く黒崎君とこに行こ。先越されちゃうって」

「えー恥ずかしいよ。ゆかりん、みんなで行こうよ」

「ダメだよ、ファンクラブのイベントに先越されちゃうから。黒崎君狙いの女子が来てからじゃ遅いんだから」

 黒崎め、死んでしまえ!

 くそっ、奴は人気者の条件が揃いすぎてるんだ。元生徒会長だし、成績も学年トップを競う。教師からの覚えもそりゃもういいさ。いつだったか部活で全国大会に行った事がかなり話題になっていた。

「そういえばさ、黒崎って何部で全国大会に出たんだっけ?」

「弓道部だよ。もともと小さい頃から弓道やってたらしいよ」

「え?あいつ中等部に入りたての頃、いろんな部活に仮入部してたのに?」

「うーん、黒崎君は元々弓道部に入りたかったらしいンよ」

一年の頃、黒崎がやたら絡んできた。俺の行く所行く所に仮入部、委員会も仮入会。

 あいつに、良いところは全部あいつに取られて、いつの間にか居場所がなくなっていた。だから部活も委員会も入らなかった。

 拗ねてるだけというのもわかってるけど、バカにされたままでいるみたいで嫌だった。

素直に入りたい部活入っときゃ良かったなあ。

「何考えてるのボッーとして?それより、遊びに行こっ!」

 遊びに行くのもいいかもな。でも、残念ながら用事がある。

「今日用事あるから無~理」

 今日は父さんの命日、母さんと美樹姉さんの家族3人で駅前で合流して墓参りに行く予定になっている。

「虎緒、そうじゃなくて。その用事さ、僕らも 」

墓参りに行きたくない、わけじゃない。面倒臭いとかじゃない。そうじゃないけど。

 去年の墓参りで母さんと美樹姉さんが無理して明るくしていたのが頭から離れない、出来る事なら2人のその姿は見たくない。

 それに卒業式の予行練習で怒られたし睨まれたし、やる気が出ない。予行練習が長引いたふりしてサボろうかな。うん、それがいいな。父さんゴメンよ、墓参りは後で1人で行くから許して下さい。

「ねえ、聞いてる?」

「え、何。聞いてなかった」

「全然聞いてなかったの?この後の用事って和樹のお父さんの墓参りでしょ?それさ、美咲さんと美樹さんから和樹と一緒に来るように頼まれてるンよ」

 何それ、聞いてない。これだから同じマンションの幼馴染は面倒臭いんだよ。

「そうだった、だから和樹と遊びに行くんだよっ!和樹は墓参りに行きたがらないだろうから一緒に連れてきてって言われてるんだっ」

 虎緒はケータイ電話を取り出して画面を見せた。どうやら俺を連れて一緒に墓参りに行けば、ケーキをご馳走するという取引があるらしい。

「朝から美樹さんにマズイもの見られてンし、行きたくないなのもわかるンよ」

「なぁだからそれは違うって」


渡り廊下を曲がると黒崎がいた。

 壁に寄りかかる姿まで様になっているのは癪に障る。手足が長いんだよ。

「少しいいか、青野和樹。さっきは何を話していたんだ」

「別になんでもいいだろ」

 黒崎、また注意しに来たのかよ。

立ち止まらない俺に早歩きで右横に黒崎は並ぶ。

「良くない、あれはあの場で話すことじゃない」

「確かにそうだね、アレの話はダメだった。黒崎君、僕もそう思うよ」

 正臣おまえの所為でいい加減恥ずかしくなってきた。

「黒崎くん、このあとみんなで遊びに行かない?カラオケ行こうよ」

 クラスの女子たち数人が黒崎へ駆け寄ってきた、我先にと誘ってる。

「すまない皆、今は青野和樹と話しているんだ」

「えっー!私達と話そうよ」

「黒崎君いつも忙しいばっかり」

「少し待ってくれ、凄く大事な話なんだ」

「私達の話しは大事じゃないのー?」

「いや、それは皆も大事だけれど」

「あっ黒崎センパイ。えっ?カラオケ行くんですか?ウチもついていきたいですぅ」

「私らもいいかな」

「だから今は青野和樹と――」


 ここで青春の一幕の邪魔者にされ続けるのは嫌だ。

「待て、行くな」

 横をすり抜け去ろうとする俺を止めようとしたのか掴む動きをした腕は空を切った。

 なんだ、変な動きだったな?

チッ、と舌打ちして今度は向き直って右腕で肩を掴む黒崎。意外と力強くて驚いた。

「俺は話したくないから。黒崎は女子と仲良くやってろよ」

 だから結構強く叩いて振りほどいてしまった。

「痛っ」

 横目に映った黒崎は思いのほか痛そうにしていた。左手を抱えるように歯を食いしばっている。そこまで強く叩いたつもりはなかったのに。

「わ、わり」

「ちょっと!何やってるのよ青野。黒崎君をなんで叩くの」

「やっぱり青野はこれだから嫌」

「ねえ?青野。早くドッカイッテヨ。邪魔なんだけど」

「黒崎君に絡んでうっざいんデスケド」

 黒崎が狼狽えている隙に居なくなろうと思っていたところに余計な一言を言う女子がイライラさせる。

 あーあ女子は優しくない。唯一優しいのはワッフルだけだ。早くモフモフしたい。撫でまわしたい。癒されたい。

「青野はイラナイから」

「青野がいると邪魔するから来ないでよ」

 言われないでもそうするよ。モフるイメージでイライラを中和し俺は素早くここを立ち去るのだ。

「スイマセンデシタ、邪魔者は消えま――」

「オ゛イオマエラふざけんなよ。脳みそスッカスカのクソ女共。和樹への口が過ぎるんだよ。てめえら脳天砕いてやろ゛うか」


 俺は言ってない。

 声の主は、隣の正臣だ。温厚で優しい親友の正臣が酷い形相で鬼のように髪をさか立ててる。

 正臣は普段はボーっとしている。

 なのに、いざとなると学園一のクレイジークソイカレ野郎になる。

 早く立ち去らないと、大変だ。

「おい虎緒。正臣引っ張って。正臣早くいくぞ」

「う、うんっ。正臣っいくよっ」

「オ゛イてめえらクソがあ!テメエらの一人一人忘れないからな。木下ゆかり、加藤優子、笹川ひな、海東愛美、仁科リリ!」

「待て青野和樹、お前思い出したのか――」

 黒崎の声を聞き流して、正臣を強引に引っ張って先へ抜け出した。

 顔が真っ青な女子の後始末は黒崎に任せよう。





 駅前へ歩いて向かっていた。

 父さんの墓参りへ向かうのだ。駅前で母さんたちと合流する予定になってる。

 あいにくの曇天、3月はまだ寒い。バックを肩掛けにして両手をポケットに突っ込む事にした。

 あー寒い。

「ファイオッファイオッファイオッ」

 気勢を上げる青葉台学園中等部陸上競技部の面々が半袖短パンという大層な格好で駆け抜ける。俺らを追い抜いて行った。

 後輩諸君の熱を分けてほしい、そうすればこの寒さも誤魔化せるんじゃないか。

「寒い中でお熱い事。なあ、正臣、いい加減その表情ヤバいよ、多分美樹姉さんも心配するよ」

「ええっ!そ、そうかな。うーうん、もう大丈夫だよ」

 慌てて顔をパンパン叩いて前髪で顔を隠す正臣。よかった、怒りは十分沈静化したらしい。今回は運がいい、沸点が低いけど冷めるのもまた早い。

「あ、そういえば正臣は高校でも部活続けるの?」

「できればやりたくないンよ」

「剣道で全国大会まで行ったのに?」

「積みっぱなしになってるギャルゲを思う存分やりたいンよ」

「ああ、そういう事ね」

「虎緒は?」

「うーん、陸上はいっぱいやったからっ。せっかくだから充ちゃんと一緒がいいなっ」

「そうだね、充ちゃん帰ってくるし4人でなんかやろうか」

 小学生の頃引っ越してしまったもう一人の幼馴染、充ちゃん。

 近いうちにまたこっちに戻ってくる。高等部からはまた一緒に通える。再び正臣、虎緒、充ちゃんの4人で遊べる。

 ああ楽しみだ、4人で遊んで。そうだ、今度こそ部活か委員会に入ろう。

イヤっ、ワッフルを愛で続ける生活もいいかもしれない。

「あっミサ姉きたよっ」

 後ろからクラクションが鳴った。

 母さんたちの車だ、ワゴン車が少し進んだ先で路肩に寄せて止まった。

 運転席から顔を出したのは母さんだ。

「オス、正臣ちゃん、虎緒ちゃん。乗って」

 いつもはジーンズにTシャツとダウンといったラフな姿の母さんも今日はダークスーツだった。ソバージュがかった髪は腰まで伸びて、身長は175㎝くらいはあると思う。

「やっほう。正臣、虎緒ちゃん」

 助手席から顔を出したのは美樹姉さん。母さんと違って背が小さい。

「それじゃ乗り込んじゃって」

 母さんの足は長い。だから座席はかなり下げられて後ろの席は狭くなる。それなのに一番体の大きい正臣が狭くなる席に座った、膝を抱えて猫背で座る。

 助手席に座る美樹姉さんが正臣に言う。

「正臣ちゃん?なんでそっち座るの狭いでしょ」

「僕はこっち側が好きなの、こういう風に座りたいの」

 正臣は美咲姉さんをチラチラと見ながら言った。

 俺たちがシートベルトを付けたのを確認して母さんはアクセルを踏んだ。

  母さんと美樹姉さん正反対に出来ている。高身長の母さんに、小っちゃい美樹姉さん、152cmしかない。美樹姉さんの胸はデカイ、シートベルトを付けてるとすごい強調される。

 正臣がわざわざ狭いところに座るのはこういうことなのだろう。そして母さんは、うん、まあ、そういうことです。

虎緒、母さん、美樹姉さんは墓参り後に喫茶店でケーキにするかデパートのスイーツショップにするかで盛り上がっている。

 どうやらスイーツが優勢っぽい。

 ちょうど右折していたところだった。

 比較的に大きな曲がり角に行くと正臣の視線と意識は助手席に集中していた。

 わずかな揺れも見逃したくないらしい。無意識の行動なんだろうけど、ちょっとヤバイね。

「なあ正臣、もうちょい別なところも見ないと、不自然に思われちゃうよ。例えばさ」

 母さんを見てみろよ、俺は指差した。

 助手席の美樹姉さんと対照的に、母さんはスレンダーで、モデルみたいだ。

 実際、今でもスカウトから声は掛けられるらしい。

 モデル体型ってことは胸がすごくすごく小さいということなわけで。

 ぺったんこだ。小学生かよっ(笑)

 ――キキッ。

 車が急停車する。シートベルトにつんのめった。

「おおぅ」

 隣の正臣が揺れる美樹姉さんのアレに釘付けになりながら声が漏れた。

 母さんはハザードを点灯させ、ハンドブレーキを引いた。

運転席から前を向いたまま振り返らずに左手を少し上げた。人差し指をクイックイッとさせて俺を手招きした。

「えっ?なに母さん?」

 そしてノーモーションで突き出された左手が俺の顔面を鷲掴みにした。指がこめかみに食い込み、ギリギリと絞まる。

「か、母さん、痛い。急に何すんだ、痛いって」

「余計なこと考えるんじゃないよ。第一半分くらいはお前のせいだろ。喋るな」

 見えないけど、凍てつく眼光が怖い。何故喋っていないのに考えただけでこうも酷いことをされなくちゃいけないんだ。

 ――ギリギリギリギリ。

「いたたたたたたたっー」

 尚も指の力は強まるばかり。

 はい、申し訳ありませんでした。気を付けます。

 ようやく指が外れた。ふぅ。

 母さんは胸が小さいのを気にしすぎなんだよ。どうでもいいじゃないか、くだらない。

 ちっぱいくらい(笑)

「ヒィッ!」

 フロントミラーで母さんが睨んでいた。次は無いぞ、目が語っている。

 少しの間寝たふりをしていよう、こういう時は時を過ぎるのを待ちじっとしているのが一番だ。

 考えるのやめよう。

そういえば父さんの墓参りに来るの久しぶりだ。

 あれ?父さんの顔どんなだっけ。

 墓前に眠る父さんの顔を思い出そうとした。けれど代わりに瞼に映るのは香織ちゃんの顔だった。

 忘れた、変だな。たしかえっと。ええと、父さんは優しくて、どんな顔してたっけ。思い出せない。

 ど忘れにしては笑えない。どうして思い出せないんだ。

 自然、眉間にしわが寄った。頭が痛い。

「そうやってしわを作ると少し大人っぽく見えるもんね。段々栄太さんに似てくるわ」

「あーそうかも、和樹は栄太さんに似てきてる」

 その父さんの顔が思い出せないんだ。

「おじさんの写真あるっ?」

 ナイスだ、虎緒。かなり不甲斐ないけど、もうこのまま思い出せないまんまだと不安が止まらなくなる。

「ケータイ電話の写真ならあるんだけど今運転中だから。あ、ダッシュボードの中に写真があったはず。美樹お願いできる?」

「うーんと。これかな、ハイ虎緒ちゃん」

「どれどれっ。 うんっ、和樹ちッちゃいっ。ははは」


写真は殺風景な部屋の中に、優しげなお兄さんと頬がこけた男の人と三人の子供が写っていた。

 ひとりは俺だ。

「この写真に父さんがいるの?」

「何言ってるの」

 え、父さんってどっちだ。

 父さんってこんな顔だっけ、よくわからない。

 あれ? 俺ってやばいんじゃない。なんで父さんの顔が分からないんだ。

 そもそもいつ撮った写真なんだ、憶えてない。どれだけ見ても思い出せない。

 写真には他にも2人写っていた。

 俺と同じ年くらいの2人。ひとりは男の子、もう一人の女の子は……。

「どうしたの」

俺を挟む二人がのぞき込む。

 写真の中の女の子を知っている。

 夢に出てきた香織ちゃんが写っていた。いや夢の中よりちょっとだけ幼いかもしれない。

「母さん美樹姉さん、この写真はどこで撮ったの?」

「…………」

「和樹、きっとこれ入院してる時だよっ。綺麗な場所だねっ」

「入院?俺って入院してたっけ?」

 そんなの覚えてない。

「何言ってンの?和樹……」

 手元の写真に写る香織ちゃんは現実にいる。

俺は何を忘れてるんだ。

「ほらっ小学5年生くらいの時に――」

「3人とも―、そろそろ着くわよ。準備して」

 美樹姉さんは無言で写真を俺の手から抜き取りダッシュボードにしまった。

 少し乱暴な運転で霊園に車は入っていった。疑問はそこで強引に途切れた。




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