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プロローグ

 西暦二〇××年。高校野球連盟(高野連)は一つの決断を下した。

 高校野球公式戦への女子部員の出場を認めることにしたのだ。

 少子化と野球人気の凋落による、慢性的な部員減。女子部員を参加可能とするこの決定はそれを解消するだけでなく、男女の機会均等を求める社会全体の風潮にも合致し、新規の野球ファンを獲得する一助にもなる。発案者である高野連のお偉いさんは、そう言って胸を張ったものである。

 それから十年。彼の予想は半ば当たり、半ば外れた。

 女子を補うことで廃部寸前だったチームなどは息を吹き返し、参加高の減少には歯止めがかかった。しかし、野球人気の長期低落傾向にはさしたる影響を及ぼさなかった。

 もちろんそこには、金満球団の一人勝ちがすっかり定着した日本プロ野球の退廃や、他のスポーツの興隆、娯楽の多様化細分化など様々な要因が絡むわけで、高校野球だけが少し努力したからと言って即座に流れが変わるわけもない。

 ただ、女子部員の公式戦参加がファンの増加をもたらさなかった理由として、スターやアイドルと呼ぶべき女子選手が現れなかったことは――それはまったくもって誰の責任でもないのだが――指摘できるだろう。

 高校生ともなると男女の肉体差はやはり大きく、現在に至っても、春夏の甲子園出場を果たすチームにはいまだに女子のレギュラー一人さえ存在したことはなかったのである。

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