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モンスターズ・バトル&ゲーム  作者: まるいもの
1章 プロローグ
9/36

ダンジョン+戦闘=進化

---初心者用ダンジョン地下6階---


「いけっそこじゃっ、こうえぐりこむようにいくのじゃー」


「シュン殿ファイトですぞー」


ああっもう五月蝿いなー戦闘に集中できないだろうっとあぶな。


目の前にグリーンスライムLv6が二匹、捕まれば瞬殺されてしまう。


《くらえっ、ウインドウ》シュッシュシュッ


【ウインド】 魔法によって風の塊が生み出される。 


風の塊が激突し、スライム達を吹き飛ばした。


《止めだっ、焼かれろ!》


【ファイヤー】 もう一つ 【ファイヤー】 二つの火の玉が二匹のスライムに襲い掛かる。


命中し火の玉が弾けスライムを焼き尽くす。


ふぅ、二匹とも何とか倒せた。流石にLv6だと一撃で死なない上に、二匹も同時に襲ってきたから今のはやばかったな


「よくやったのじゃー、流石わらわの従者なのじゃー」


「流石姫様ですぞー」


《お前ら二人(?)とも邪魔するなら帰れ!》


「にょわっ、じゃっ邪魔などしておらんのじゃー」


「そうですぞシュン殿、それにベアーチェ殿も姫様とシュン殿はなるべく一緒に居るようにと言っておったではないですかの」


「そうなのじゃ、シュンはわらわと一緒にいないと駄目なのじゃー」


そうなのだ、俺とマリアはなるべく一緒に居なければ駄目なんだ、バトルコロシアムで少しでも勝率を上げるために。



      ◆◆◆◆◆◆◆◆



---5日前---


「ベアーチェ、シュンがグリーンスライムに勝ったのじゃ!」


俺を抱えて嬉しそうにベアーチェさんに報告するマリア。これだけ喜ばれるとなんだかくすぐったいな。


「そうですか、それは良かったですね。あのままでしたら処分を検討していたので無駄な手間をかけずに済みました」


《ひぃぃぃぃ》


この人ならやる、あのままだったら俺は間違いなくゴミとして処分されていた。


マリアも俺をきつく抱きしめ、いやいやと首を振る。


「魔法を使えたと言うことで宜しいですね、では、次はゲームに勝てるようにスライムには最低限のLvアップをして貰わなければいけませんね」


《あっああ、それもそうだな、いくら魔法が使えるようになったからって最弱なのには変わりないし》


「分かったのじゃ、シュン、ダンジョンに潜るのじゃー」


「それと姫様とスライムは今後行動を一緒にとって下さい」


《それはどうして?あとシュン・ハットリです》


「魂Lvで主と契約した従者は稀にマスタースキルを覚える事が在ります」


《マスタースキル?》


「一定の条件を満たすとマスター特有のスキルが発生し色々な効果を従者に与える事ができます。どんな効果なのかはマスターの個性と能力次第ですね」


「おおっ、それはわらわが居ればシュンが強くなるということなのかや?」


「はい、恐らく発生させるのはまだ無理でしょう、ですが少しでも可能性があるのならやるべきです」   

                                 

「分かったのじゃー、シュンこれからはずっと一緒なのじゃ」


《おっおう》


「まずはLv上げからなのじゃー」




      ◆◆◆◆◆◆◆◆



そして今に至る、マスタースキルとやらは今のところなんの兆候もない。


そしてLvなんだが俺の今のLvはなんと9にまで上がっている。この世界アーズマースはLvが9までしか存在しない。それ以上になるとランク(R)が上がりその種の上位モンスターに進化するらしい。


よく考えるとグリーンスライムの上位種ってどっちにしてもスライムなんだけどな(泣)


《うしっMP回復、獲物はどこかな?おっ丁度一匹のスライム発見、とりゃー!》


ペン型魔法道具書ける君で、空中にマジック文字を書き世界に現象を起こさせる。


【ファイヤー】【ファイヤー】


二連続のファイヤーがグリーンスライムLv6に襲い掛かる!


二つの火の玉が狙い違わずグリーンスライムに命中しHPをゼロにする。


グリーンスライムLv6を倒した 15EXPを手に入れた。


《よーしやっ……っ! あつっ体が熱い!》


「どッどうしたのじゃ、シュン!」


「姫様ーっ、恐らくシュン殿はランクがあがるのですぞー」


「なっなんじゃと、がんばるのじゃシュン、そーれ、わらわが成功の踊りを踊ってやるのじゃー」


「流石姫様ですぞー」


そう言って不気味な動きで踊りだす、やっやめろこのへっぽこ、MPが吸い取られるような踊りを踊るな!


そうする間に俺の体が赤い光に覆われる! うおおっ体から力が漲る、これが進化かっ!


一際光が強くなり、その光が全て俺の体に入り込む、そして俺は進化していた!


--------------------

【レッドスライム(弱)】

【Lv1】

【HP18】

【MP26】

【攻撃力10】

【防御力13】

【魔法力 3】

【必要経験値38EXP】

--------------------

種族スキル

【捕食】

【耐熱】

【ジャンプ】

--------------------

ユニークスキル

【速書き術Lv2】

【ペン習字】

--------------------


《「「……」」》


確かに強くはなった、だけどやっぱり(弱)ってついてるのな……


「うううぅぅ、へタレなのじゃっ」


「へタレですのう」


《うっ五月蝿いよそこっ、(弱)にだってちゃんと利点があるんだぞ》


そう、この能力が約三割~五割ほど低くなる(弱)にもちゃんと利点がある、それは必要経験値もかなり低いということだ。


ベアーチェさんいわく、必要経験値が少ないのでどんどんLvが上がってRアップが素早く繰り返せる。


普通なら(弱)なのでLv上げ事態が困難なんだけど、俺にはルーンマジックがある、ゴミスキルだった俺のユニークスキルがペン一本で化けたのだ。


【ペン習字】で一度覚えた文字はどんなに速く書いても崩れず綺麗なまま、そして【速書き術Lv1】は一秒でファイヤーが二回書けるほど速いのだ。


《おおっみろ【速書き術がLv2】なってるぞ、これで今までよりも更に速く字が書けるはず》                    

ってあれ?二人ともなにかぼそぼそと話してるぞ?


「やはり(弱)がついたのじゃ……もしや何かのスキルなのかや?」


「姫様、恐らく隠しスキルで【へタレ】があるのですぞ」


「やっやはりそうなのかや?むむむ、わらわがしっかり面倒をみてやらんといかんのー」


《お前ら勝手なことばっか言ってんじゃねーよ! もう帰れ!》


せっかくランクが上がって進化したのに、どうしてここまでボロクソに言われなければいけないんだよ!



      ◆◆◆◆◆◆◆◆



「ふんふんふんふ~ん♪」


じたばたじたばた


「これっじたばたするのでないのじゃ」


《いやっしかし駄目だろうやっぱり》


「何が駄目なのじゃ?一緒にお風呂に入るだけなのじゃ」


《マリアはもう十二歳だろっ慎みって物を覚えなさい!》


「別にスライムに見られても恥かしくもなんとも無いのじゃ」


《今は確かにスライムだけど、思い出してみろ俺は最初人族だったろっしかも十八歳!》


「んー……グロかっただけなのじゃ~思い出してしまったではないか」


あーうん、トラックに撥ねられてグロイ物体になってたんでしたねー


「今までは熱に弱かったから一緒にお風呂にはいれなかったのじゃ~、【耐熱】を覚えたのでお湯もいけるのじゃ~、お風呂~お風呂~♪」


そう、今まではお風呂には入れなかったのだ、所詮スライム単細胞生物。少しの火傷が死に至る可能性もあったのだ。だがスキル【耐熱】でそこをクリア、そして今に至るのだ。


「ついたのじゃー」


そういって服をぽんぽん脱ぎ散らかす、きゃー見ちゃ駄目だー、でもスライムには目が在りません、不思議感覚で周りをみているので目をつぶれないー。


おっ俺は冥府魔道に落ちてしまうのか……ばっちり見ちゃいました。何処とは言いませんが生えてませんでした。


そしてまた一人、冥府魔道に落ちるものがいたのであった……(よそみればよかったんですけどね)



      ◆◆◆◆◆◆◆◆



「うーん、やはりお風呂は気持ちいいのじゃー」


ベアーチェ城のお風呂場はかなり広い、勿論浴槽も人が二十人はゆったりできるほどの大きさだ。


ツインテールにしていたリボンをはずし、髪を後ろに流しているマリアはいつもと違う魅力がある。白い肌はお湯でほんのりと赤みがさし十二歳とは思えないほど艶やかだ。


俺はというと、お湯があまりにも気持ちがよく、へにゃへにゃになってお湯にぷっかりと浮いていた。


《うおーなんだこれ、気持ちよすぎだろースライムだからかー?》


「というより、レッドスライムじゃからのぅ、レッドスライムは熱い場所に好んで生息するモンスターじゃ」


《そうかーだからこんなに気持ちいいんだなー》


二人ともお風呂でほっこりとする、この五日間は怒涛のように過ぎた。


トラックに撥ねられ、召還に転生、最弱スライム、猫にすら負ける俺、そしてゲームに勝つためのLv上げ……たまにはこういう時間も悪くないな。


「のう、シュン……もしもゲームでまけそうになったら……」


《ぜったいギブアップはするなよ、この城はお前の母親から受け継いだ形見だろ?》


「しっしかしじゃ」


《俺は負けない、だからマリアは俺を信じろ》


「ぐしゅっ、わっわかったのじゃ、ぐしゅっ」


《あーもう泣くな、本当に泣き虫だなー》


「わっわらわは泣き虫ではないのじゃっ、ぐしゅっ」


……どっどどどどうしよう、つい格好つけて言っちまった。もっもうやるしかないよなっな?死にたくねーちくしょー、この性格が恨めしい。



「今日はもう寝るのじゃ」


風呂から上がりマリアは熊さんパジャマに着替え俺を抱き枕にしつつ就寝。


明日からより一層Lv上げをがんばらないとな俺の為にも、マリアの為にも。



      ◆◆◆◆◆◆◆◆




---初心者用ダンジョン地下10階---


九日目


《ハッ》


【ジャンプ】びょーん


俺はジャンプて三メートルほど飛び上がる。空中に居る間にルーンマジックが今の俺の戦闘スタイルだ。


書ける君を素早く動かし三つのファイヤーを書く。


【ファイアー】【ファイアー】【ファイアー】


三つの火の玉が敵に向かって放たれる。


ビッグマウスLv9が三匹、全てに火の玉がヒットした!


『ギュゥゥゥ、キュゥゥゥ』


《もう一丁っ》


ジャンプしつつファイヤー三連発。


またもや火の玉が三匹のビッグマウスに止めとばかりにヒットする。


ビッグマウスLv9を倒した 経験値50×3EXPを手に入れた。


《ふぅ、倒せたか、一気に三匹きた時は焦ったけど何とか持ったな、もうMPがすっからかんだ》


今日はマリアも梟も来ていない、ビッグマウスを見つけたときに試したいことが有り遠慮してもらったのだ。


試したい事、それは【捕食】だ。今までは同じスライムだったので捕食欲?が沸かなかったけど、ビッグマウスを見たときに、捕食したいと感じたのだ。


俺にねずみを食べる食癖なんて無かったんだが、スライムになったからかな?何の抵抗感も沸いてこない、どちらかというと美味しそうにすら感じる。


ということで、いただきまーす。


体全体でビッグマウスを取り込む、むぐむぐむぐ、おおっこれはかなりいけるぞ!


【捕食】発動


ん?頭の中にスキルの概要が流れ込んできた。


捕食対象ビッグマウス

HP+3

MP+0

攻撃力+1

防御力+1

魔法力+0


こっこれは……もしかしてモンスターを捕食するとステータスが上がっていくのか!?

俺は急いで他のビッグマウスもたべるが、これ以上ステータスは上がらなかった。


何故だ?ビッグマウスではもう上がらないのか、それとも一日一回だけ?解らない、だけどこれは嬉しい発見だ、今後積極的に食べていこう。


俺はモンスターを食べるということに、忌避感を覚えない事にすら疑問を持てなかった。



更にビッグマウスを五匹ほど倒した時にそれは来た。


《体が熱い……これは、また来たのか、進化が!》


全身を青い光が覆い、そして体の中に入ってくる!


--------------------

【ブルースライム(弱)】

【Lv1】

【HP32】

【MP45】

【攻撃力18】

【防御力24】

【魔法力 7】

【必要経験値330EXP】

--------------------

種族スキル

【捕食】(1)

【耐熱】【耐寒】

【ジャンプ】【ステップ】

--------------------

ユニークスキル

【速書き術Lv3】

【ペン習字】

--------------------


《よっしゃー》


ステータスは、相変わらず(弱)なので弱いんだろうけど。

【速書き術Lv3】になったのが大きい、いままでは1秒に十五文字だったけどおそらく二十文字いけるはずだ。


二十文字書ければワンランク上の魔法が書ける、これはでかいぞ。


それに【ステップ】、試してみたが左右前後に素早く動ける。ジャンプと同じで使うたびにMPが減るがこれはしょうがないな。


最後に【捕食】の横にある数字(1)、これはたぶんビッグマウスを捕食したからだろうな。おそらく一種類のモンスターにつき一回効果があるんだろう。


明日はバトルコロシアムだ、今日はこれで終わったほうがいいだろう。


マスタースキルはとうとう発生しなかったけど、できることはやった。明日は勝つだけだ!


そしてゲーム当日、俺は始めてのバトルゲームに挑む。



ひゃっはー、俺と一緒に堕ちようぜ!



しかし瞬はスライム以外に成れるのでしょうか・・・・・・

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