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ゲーム戦争  作者: アルバイト2号
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 「来たー!」

 ついに来た! 俺の求めていたPF3! Amuzonアムゾンで発注していたのがついに! 

 ふふふ。去年高校受験を無事終えることができ、今は夏休みという俺に、時間の死角など無い!存分にゲームを楽しもう!

 ちゃんとゲームソフトも同時発送してもらって、いま手元にある。中学時代の友達から薦められた、戦争モノゲーム。装備も充実していて、ネット対戦も大人数で可。一年前のゲームだが、まだかなり人気があるらしい。

 さっそくプレイ。いろいろなよくわからないコードをテレビに繋ぎ、コンセントにプラグを差し込み電源オン!すかさずディスクを入れる。

 「おお」

 綺麗だ……。グラフィックが綺麗だ。まだスタート画面だが、つい口に出してしまうほど綺麗だった。

 えっと、さっき入れたソフトは……これか。○ボタンを押して決定。ゲームが起動に入った。

 あ、そうだ。薦めてくれた友達にメールを送っとこう。メアド変わってないといいけど。

 『PF3買ったよ。今から、前薦めてくれたやつ……名前なんだっけ? それやるよ』

 こんなもんでいいか。送信ボタンを押して、テレビに向かう。会社名とかが書いてあった。

 <残酷な~天使の……>俺の着メロが流れた。

 『おおそうか! じゃあ今から二十三番目の部屋に来てくれ』というメール。

 返信早いなーなんて思いながら、『おk。今から行くから待ってて』と打ち、送信。

 【STARTボタンを押してください】という画面が、気がついたら出ていた。コントローラに慣れてないためボタンの把握が大変だ。そのうちすぐに覚えてしまうのだろうが。

 ボタンを押して……メニューが多いな。どれがオンラインだろう? そんな疑問は数秒したら解決した。対戦って書いてあるし……。

 うちは父親がパソコン類に詳しいから無線LANが完備されている。つまりすぐにオンラインに行けるわけだよ、ワトソン君。うっひゃあ! テンション高すぎて気持ち悪いわ。

 【あなたが使うユーザー名を入力してください】と表示されたディスプレイを見つつ、コントローラを見つつ名前を決めた。俺の名前は「悠斗」だが、「ゆうと」と「ユウト」は使われていたから仕方なく、「ユート」にした。まあ仕方ない。うん、仕方ない。

 こりゃまた部屋がいっぱい。あいつがいるのは確か二十三番目の部屋だったか。二十三と書いてある部屋を探して三千里。もせずにすぐに見つかった。

 【入室しますか?】に【はい】を選択し、画面が切り替わる。

 あ、結構人いるなぁ。『お前の名前って何?』と、友達に送信。すぐに返ってきた。『俺は夜桜坂やおうざかだよ』とのこと。また痛い名前つけたなぁ。でもほかの人を見ると、結構変なのが多い。「きざみ」、「セミの人」。なんか自分の名前付けた自分が恥ずかしい。

 【おーい】

 なんだこれは。チャットか?おーいと言って俺に近づいてくるやつ一名。ユーザー名【夜桜坂】。あいつだな、これ絶対。俺もチャットしようと思って……どこだよチャット画面。適当に○ボタン押しまくってたら、なにかが出た。

 【ライセンスが発行されました。ようこそ!】

 これを見た瞬間、意識が遠のいた気がした。

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