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僕は滅亡を望んでいたのかもしれない

愛しき地球

作者: 今井 樹流


彼がいるのは400キロメートル上空だ

視力の良い私でも彼の乗る人工衛星を肉眼で見ることはできない

でも彼は地球を見下ろしているだろう


彼は言うだろう使い古された言葉で

『地球は青かった』と


国境なんて無い地球のどこかで

今も弱い者たちが死んでいく


病に苦しみ

戦火に焼かれて

ただの肉と化していく


人々は目に見えることしか信じず

手で触れるものしか受け入れない


金や物で生かすことも殺すこともできる

そんな危うい世界に住んでいる


何の為に生まれ

何故死んでいくのか


たった一言の『運命』だけで誰が納得するのか


死人に群がる虫たちが

やがて彼らを髑髏に変える


そして答えの無いまま

過去の歴史を学びもせずに同じ過ちを繰り返す


永遠とも知れない飢えと虐殺の日々を


追い打ちをかけるように

大地は火を噴き

あらゆる天変地異が

我々を滅ぼそうとするだろう


地球は人間によって致命的な打撃を受けた


いつの日にかその清算が我々に還ってくることは

言うまでもないだろう


そのとききっと気が付くのだ

我々がいかに愚かな猿だったかを


宿主を死に追いやる寄生虫だったかを


お読み下さりありがとうございました。

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