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階級説明&次なる狙いへ

ちょっと息抜きで書いてみました。

誤字訂正・感想・いいね・星...お待ちしております!


暗躍が行なわれる中、勇者と魔王は次なる狙いの居所へと向かうために国を出ようとしていた。この世界において国を渡るというのはかなり危険を伴う物だ。多くの魔物や盗賊による襲撃など、基本的にはあまり行なわれない。最も、一部の権力者ならば『転移ゲート』を使用して瞬時に移動できるのだが。


しかしそんな国家間の移動も、攻撃に特化した勇者・魔王である『暗黒勇者』『暗黒魔王』である二人になら容易な物だった。だからこそリスクというのは考慮に入れずに、次なる狙いに向けて動き出せるのである。


ここでこの世界における職業の説明を行ないたい。


この世界において職業の階級は以下の通りだ。


『一般職業』


基本的には誰にでもなれる。『職業石』で変更することも可能。ただし等級が高いほど高値で取引され、これが理由になってこの世界では金を持てば強くなれるという認識が強い。


『特殊職業』


勇者系、魔王系、聖女系と各職業の発展形が分類される。これらの職業は基本的に一つの職業につき一人だけが就くことができる。ただしその力は絶大で、単純な魔力量だけで考えるのであれば赤子でも一般職業の熟練者に匹敵することが多い。


また、上記の二つからさらに『近距離戦闘』『中距離戦闘』『遠距離戦闘』『支援』『生産』にわけられ、各職業ごとに一般職業は戦闘級、戦術級、作戦級、戦略級のいずれかに分類される。特殊職業であれば作戦級から始まり戦略級、災害級、悪夢級、神話級に分類される。何らかの衝撃的な心情の変化があった場合、また単純に熟練度が一定に達した場合に職業が次段階に移行する。


戦闘級の職業は軍隊でいう兵隊のような存在の職業である。剣士など、〇士などと二文字で表現される職業は基本的にこれで分類される。単騎で戦況を覆すことができるわけでもないが、複数で連携をとることで戦術級、或いは才能を持った者の集まりであったのなら作戦級にも匹敵する破壊力を発揮できることもある。


戦術級の職業は一人で戦闘級の中隊程度なら相手にできる存在である。戦闘級の派生後の職業がこれにあたり、この階級までは凡人でも努力さえすれば到達できる。各国の一般選抜精鋭部隊養成校の成績優秀者がこの職業であることが多い。しかし作戦級と比べるとその差は歴然である。


作戦級の職業は数人で作戦を成立させることができる存在である。戦術級の派生後の職業がこれにあたり、ここから先は才能がないと到達できない。各国の特殊選抜精鋭部隊養成校を卒業した者たちがこの職業であることが多い。作戦級の者たちの数が国家の軍事力を示していると言われることもある。


戦略級の職業は文字通り敵の数多の戦略を無に帰し、単騎で戦場を引っ搔き回すことのできる存在である。作戦級から何らかの転機を経て至る階級であり、国家に数人しか存在しない。生まれ持った何かが必要だが、この階級ならば特殊職業にも対抗できる。ただしそれは未熟なものだけであり、戦闘経験のあるもの、そもそも圧倒的な力を持つ者には対抗できないのだが。


ここからが人知を超えた存在、特殊職業の階級の説明である。


災害級は単騎で国一つ滅ぼせる力を持つ存在である。この時点で作戦級未満による対応は困難であり、戦闘級など一般人と変わらない。勇者と魔王は生まれながらにしてこの階級であるが身体能力が足りず、本来の性能は有していない。ただ五歳時点でも街一つくらいなら壊せる。


悪夢級は現在存在する戦略級三人以上、又は作戦級十人以上によって対応しなければ世界が滅ぶ可能性のある存在である。歩けば地震が起き、走れば竜巻が起こり、災害級より災害をまき散らすとすら言われている存在である。この時点で■■■が出撃し、対応を行う。


神話級は全戦略級、全作戦級による突撃で勝機は五割程度というクラスの、文字通り神話の生物のような戦闘能力を持つ存在である。このクラスの力は歴史上創世神話でしか観測されておらず、人間がこの存在に到達するのは不可能だと考えられている。この時点で■■■■と■■■■本人が出撃する。


それでは之に則ってよく聞かれる職業の説明をさせていただこう。


戦闘級『剣士』:近距離~中距離戦闘


剣士→剣闘士他→聖なる剣闘士/魔なる剣闘士他→真なる剣闘士


文字通り剣を扱って敵を倒す職業であり、能力を使用することで中距離にも対応できる。ただし火力に関しては純近接職の拳闘士には劣り、対人間を考慮すると火力不足が否めない。ただ対魔物の戦闘では十分すぎる火力と対応力があるばかりに多くはその事実に気づけていない。


戦闘級『騎士』:近距離~中距離戦闘


剣士→騎士→軽騎士/重騎士他→聖騎士/黒騎士→真なる騎士他


誰かを守る剣となる。剣士と比較して変化したところは治癒魔術や支援魔術も多少使用できることだ。火力不足も多少解消されており、唯一の弱点は転職条件がシビヤな所くらいである。神話によれば神話級の生物が出現した際に戦術級『聖騎士』戦略級『暗黒騎士』のいずれかであったとき、特殊職業へと変化するとされているが、真偽は定かではない。


戦闘級『拳士』:近距離戦闘


拳士→拳闘士→聖なる拳闘士/魔なる拳闘士他→真なる拳闘士


近接職業における最高火力。平均的な火力であれば特殊職業を抜けば最高である。しかし近距離以外ではダメージリソースがなく、それをカバーする立ち回りが必要で、そのためには高い身体能力と判断力が必要になる。ヴィルテゥエル帝国ではこの職業の重要性に気づき始めており、養成学校なども作られている。


戦闘級『魔術師』:中距離~遠距離戦闘


魔術師→魔闘師他→聖なる魔術師/魔なる魔術師他→真なる魔術師他


中距離職業におけるもっとも一般的な職業。遠距離戦闘でも一定以上の火力は発揮できる。冒険者の一般的なパーティー編成には確実に入っている。魔術師時点でも多少回復の心得はあるが、支援士/魔術師第一派生の戦闘級『治癒術士』にならない限りは重傷などは治せない。


戦闘級『弓術士』:遠距離戦闘


弓術士→弓闘士→聖なる弓術士/魔なる弓術士→真なる弓術士


かなりのマイナー職業。そもそも弓という武器が前時代的であり、弓闘士以外の派生先の研究も行なわれていない。威力も魔術と比較すればお粗末なものである。ただ実は弱点に対する攻撃時の威力に異常な補正が入り、それこそ真なる弓術士であれば災害級にもダメージを加えられる。


戦闘級『治癒術士』:支援


魔術師→治癒術士→聖なる治癒術士/魔なる治癒術士他→真なる治癒術士


治癒といえばこの職業。完全に治癒特化の支援士といったところ。戦闘能力は皆無であり、習得できる魔法は中級支援魔術と治癒系統魔術のみ。ウイルスなど、病気に対する治癒も多少は可能。ただしそれが可能になるのは聖なる治癒術士のみ。魔なる治癒術士は戦闘能力も携える。


戦闘級『神官』:支援


神官


神官はただ神に仕える者たちの総称であり、彼らが使えるのは記録魔術のみである。ただし記録魔術に関しては比肩する職業はなく、ほとんどの場合中小国の諜報部隊には編成に組み込まれている。鑑定魔法を使用することが出来、街に一人は必ずいる。


戦術級『侍』:近距離戦闘(特殊)


侍→流離う侍→侍聖


職業石によって変更が可能。瞬間火力は拳士に次ぐもので、侍魔法が自動的に習得される。現時点では特殊選抜精鋭養成校以外でこの職業を探求することは出来ないが、神話によればあるダンジョンでは何らかの石に触ることで瞬時に戦略級である侍聖にランクアップできるようだ。さらにその石でランクアップした物は特殊職業の括りに入り、さらなる高みへの探求が可能である。


戦術級『銃士』:近距離~遠距離戦闘


銃士→突撃士/小銃士/狙撃士→銃狂い→銃聖


職業石によって変更が可能。魔術師の対を成す存在。ただ富裕層の中ではこちらの職業の方がメジャーになりつつある。神話によればあるダンジョンでは何らかの石に触ることで瞬時に戦略級である銃聖にランクアップできるようだ。さらにその石でランクアップした物は特殊職業の括りに入り、さらなる高みへの探求が可能である。


それでは、特殊職業『勇者』『魔王』…


「ヴィルトゥエルの聖女を獲りに行くぞ、リベリオス。」

「聖女様?こっち側なのは感じてたけど、本当になびくのか?」


そして、『聖女』についての解説を始めよう。


特殊職業/作戦級『勇者』:全距離対応(特殊)


『ルート1:人類に栄光あれ!』(人類生存/魔王死亡ルート)

勇者→白銀勇者→世界之勇者→勇気の者


『ルート2:争いを好まぬ者』(人類滅亡/魔族繁栄ルート)

勇者→軟弱者


『ルートn:人類への反逆』(リベリオスルート)

勇者→暗黒勇者(作戦級)→???


人類に数多の選択肢を与える者。その選択によって人類の未来は決まって行く。この世界線で彼らは特殊な未来を選んだ。そうして、この世界の歯車は回り始めた。徐々に彼らは気づき始める。自分が救世主になるはずだった人物に何をしてしまったのかを。


特殊職業/作戦級『魔王』:全距離対応(特殊)


『ルート1:私は最後まで仇敵なのだから』(人類生存/魔王死亡ルート)

魔王→終焉齎す魔王→世界之魔王→破壊の者


『ルート2:我が道を阻む者なし』(人類滅亡/魔族繁栄ルート)

魔王→孤独之帝王→恐怖之覇王→蹂躙者


『ルートn:人類への反逆』(ヴィルサークルート)

勇者→暗黒魔王(作戦級)→???


信念貫く勇者を愛し、しかし報われぬ絶対的強者。それが与えるのは勇者の選択肢を齎す瞬間(とき)、その刹那。しかしこの世界でそんな刹那は訪れない。相容れないはずの紛う事なき世界の強者が、今肩を並べ、信念同じくして歩く。この世界の人類の敵に、強大すぎる力を与えてしまったのだと、気づく日はそう遠くはない。


特殊職業/作戦級『聖女』:支援/中距離~遠距離戦闘


『ルート1:人類に栄光あれ!』(人類生存/魔王死亡ルート)

聖女→白銀聖女→世界之聖女→聖なる者


『ルート2:勇者志失おうとも、我反抗の意志失わぬ』(人類滅亡/魔族繁栄ルート)

聖女→勇なる聖女→世界之聖女→(聖なる者)


『ルートn:人類への反逆』(エルドランザルート)

聖女→暗黒聖女(作戦級)→???


人類に数多の選択肢を与える者。その選択によって人類の未来は決まって行く。この世界線で彼らは特殊な未来を選んだ。そうして、この世界の歯車は回り始めた。徐々に彼らは気づき始める。自分が救世主になるはずだった人物に何をしてしまったのかを。


「…ああ、聖女様は今、シュヴァルト王国の国王によって幽閉されているからな。」


勇者の右腕となるべきだった女は、今何を思ってそこにいるのか ――― ―

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