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3 両手持ち用の杖は束になる

 冒険者ギルドに帰って受付嬢の元へ行く。


「お帰りなさいませ、杖のご購入は出来ましたでしょうか?」

「はい、買えました」


 何百本もな!!


「それは良かったです、ではこちらが貴方のギルドカードです」


 そこには『名前︰メルア 性別︰♀天職︰魔法使い 冒険者ランク F』と書かれていた。


 まあ、F……だよね。と少し落ち込んでいると


「冒険者ランクについて説明致しましょうか?」


 と言われた。


「あぁ〜……ではお願いします」


 と言っておいた。


 ラノベとかと同じかもしれないがもしかしたら違うかもしれないので一応聞いておく。


「ではご説明致します。冒険者ランクはギルドミッションをどんどんクリアして行くと上がっていきます。ランクはF、E、D、C、B、A、S、SS、そして最後にZがございます。Sになると全てのギルドミッションへの挑戦が可能になり、様々なところに行くことができるようになります。あと、その時のランクのギルドミッションを5回達成するとランクが上がります。そして一つ上のランクのギルドミッションを3回達成するとランクが上がります。Zを目指して頑張って下さいませ」


「説明ありがとうございます」


 うん、まんまラノベとかと一緒だね! よかったわぁ〜まじで。


「では早速ギルドミッションを受注しますか?」

「はい、お願いします!」


 やっとギルドミッションを受けられるぅ〜!


「ではあちらの掲示板から受けたいギルドミッションをお選びください。あっ、冒険者ランクF、またはEのしか受けることが出来ませんのでお気を付け下さいませ」


「ありがとうございまーす!」


 そして掲示板に行き、そこに貼られているギルドミッションを見る。


 へぇ〜、色んなギルドミッションがあるなぁ〜。ん? なんだこれ?


『ドラゴンの巣の探索 探索場所 ガレッジ洞窟 冒険者ランク︰S』


 ……怖すぎる。絶対行かない。


 あっ、これにしよ。


 取ったのは


『ツリーウルフの討伐 討伐場所 ガイラ森林 冒険者ランク︰E』

 というギルドミッションだ。


 結構簡単そうだからこれにした。


 そしてそのギルドミッションの紙を取って受付嬢の所に行く。


「これをお願いしまぁーす!!」

 と言ってカウンターに紙を置く。


「ツリーウルフの討伐ですか、ではツリーウルフの尻尾を取ってきてください、いわゆる戦利品ですね、あと倒したという証明になります。取ってきた材料は好きなようにお使いください」


 と言いながら紙にハンコを押した。


「分かりました! じゃあ行ってしまぁーす」

「お気を付け下さいませ、宿をご利用したいのであればそこを右に曲がった先にありますのでご利用ください」

「最後までありがとう」

「どういたしまして」


 宿屋の場所が分からなかったので聞けたのはありがたい。


 そこで受付嬢の横に紙の束が置いてあることに気がついた。取って見てみるとそれはここら一帯の地図だった。


 なんで気づかなかった私!!


 取り敢えずまず行くのは道具屋である。


 道具屋に入りスペース分けされている陳列棚から目当てのものを探す。


 えーっと多分ここら辺に……あった。


 探していたのは結構長めのロープだ。


 これで杖を束にしてまとめるとしよう。


 という事でそのロープを手に取りレジに持っていき、購入した。


 そして受付嬢に紹介された宿屋に行く。


「いらっしゃい」


 と言って出迎えてくれたのは面倒見が良さそうなちょっとポッチャリしたおばさんだった。


 絶対いい人!


「あのぉー、部屋空いてます?」

「空いてるよ、1泊70ベイルジだ。朝飯代もついて120ベイルジだ。どうだい? 泊まっていくかい?」


 冒険者がよく使うって事はきっと質もいいだろう。


 よし、1週間位泊まるとしよう。


「じゃあ、1週間泊めさせていただきます」

「はい、ありがとね」


 という会話をしたあと、お金を払い、ベットに寝っ転がって少し休む。


 いっやぁ〜まさか本当に異世界に転生してしまうとは……


 まあ、転生しちゃたんだから楽しまないとね!


 もう、学校に行かなくていいなんてまじで、最っ高!!


 なぁーんて考えながら杖をまとめてロープで束にしていく。


「うんしょ、おいしょっと、よーし束になったー」


 この調子でどんどん束にしていく。


 え? なんで束にしているかって?


 そりゃあ1つの方がなんだかんだで持ちやすいからだ。

 

 実はさっきロープを無限収納袋に入れようとした時に気付いたことがある。


 それは、入るものの大きさにそって袋の口の大きさも大きくなるのだ。


 ……もう本当になんだよこの便利アイテム……。


 まあ、取り敢えずどれだけ大きくても入るんだからひとつにしちゃってしまった方がいいのだ。


 束にされた魔法の杖は傍から見ると結構カオスだ。


 だって様々な形の何百本もある杖が1つのロープ(魔法で強度は底上げしまくってある)で束にされているわけだから。


 やってる方は結構楽しい。


「これでツリーウルフを狩りに行くわよー!!」

 と私は気合を入れるのであった。


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