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25 両手持ち用の杖はスキルに失敗する


 でも本当にラーダさんいないなぁー。


 マジでさっさと見つけたいんだけど……。


 そう思ったその時……


『ボォーン!』


 と遠くで爆発音がした。


 な、なんだ?


 あっちは確か……ルルド魔法科高校があるところだ。


 ……まさか……ね?


 まあ見に行ってみるか。


 そう思い、ルルド魔法科高校に向かって飛んだ。



 校舎からはもくもくと煙が出ていて、他の人たちが水魔法なんかで火を消そうとしている。


 うわー、結構火が強いなぁー。


 まあ私も【完全水《パーフェクトウォーター》】やっとくか。


 だばーっと水が現れた……が。


「なんか量多くね?」


 現れた水の量が他の人の五倍はあった。


 皆がこちらを凝視(ぎょうし)する。


「あ……あははは……」


 苦笑いするしかない。


 どばどばと水が出てきてすぐに火が消えた。


 火が消えるのが早かったので、中に取り残された生徒も無事保護された様だ。


 いやぁーめでたしめでたし……


 あっ、やべ、このままだと私がめでたくならないわ。


 急いでラーダさんを探さないと。


【重力無効(サイレントグラビティ)】で飛ぼうとすると……


「あっ、ラーダさんだ!」


 と声が聞こえた。


 えっ!? ラーダさん!?


 確かに校舎の中からラーダさんが出て来ていた。


「ラーダさん!」


 そう叫ぶとこっちをチラッと見たが、すぐに別の方向を見てしまった。


 え、あれ? なんで?


 取り敢えず【重力無効(サイレントグラビティ)】でラーダさんを引き寄せよう。


【重力無効(サイレントグラビティ)】をラーダさんに向けて発動するが……


『カキィン』


 ……ん? なんか金属音みたいなのがしたぞ?


 まあ気のせいだな! よしもう一回!


『カキィン』


 ……どう考えてもラーダさんが魔法を防(ふせ)いでる音ですねはい。


 うーむ、一体どうやっているんだ?


 ……今まで悪いと思ってやってなかったけど、【見る者】で見てみるか。


《名前:ステータスの取得に失敗しました


 HP:ステータスの取得に失敗しました


 MP:ステータスの取得に失敗しました


 AP:ステータスの取得に失敗しました


 DP:ステータスの取得に失敗しました


 SP:ステータスの取得に失敗しました


 スキル・魔法:ステータスの取得に失敗しました


 称号:ステータスの取得に失敗しました》


 ???????????????????


 何これ?


 異世界来て二度目の文字列全部?(ハテナ)が来たよ?


 ステータスの取得に失敗しましたって何!?


 あのカキィンが原因か?


 ……多分そうだなぁー。


 えぇー、ステータスも見れないの?


 ステータスくらい見せてくれよぉー。


 てくてくとラーダさんが移動して、消えた。


 周りがザワっとする。


「すげぇ、消えた」

「半端ねぇー」


 ……見慣れてるからあんま驚かなかったけど確かに結構凄い事だよな。


 ……あぁ〜どーしよ。


 残り時間はあと14時間……それまでに見つけないと……


  取り敢えずルーファさんにラーダさんを見つけたって報告をしたい。


 ……けど、今ルーファさんどこにいるんだぁー?


 分っかんね。


 でもまあルーファさんが探してるって方向行ったらいるでしょ。


【重力無効(サイレントグラビティ)】を発動して飛ぼうとすると……


「あれ! メルア様じゃないか!?」


 という声が聞こえた。


 周りの人が私を見る。


 そして徐々に近づいてくる。


 ……まずい、非常(ひじょー)にまずい。


 マジでめんどくさいことになる気がする。


 てか言ったの誰だ!?


 辺りを見回すとルルド魔法科高校の校長先生である、ルルドさんがいた。


「あっ、ルルドさん!」


 ひとまずルルドさんの所に逃げよう。


 それからでも遅くは無いはずだ。


 そう思いルルドさんの方に飛ぼうとしたが……。


「あっ、メルア様だ! 本当にいるのか!」


 と言ってその場に跪(ひざまず)いて頭を下げてしまった。


 …………は?


 何してんだ?


 そう思っている間にも人々が近づいてきていた。


「ちょ、やめ、やめて!」


 触ろうとしてくる人達を払いのけ、【重力無効(サイレントグラビティ)】を発動して逃げる。


 ついでに飛ぶ時に周りにいる人達が少々ふっとぶ様(よう)に重力を操作しておいた。


 ふぅー、危ないところだったぁー。


 てかあのルルドさんほんっと何してんだ!?


 助けを求めても無視するって酷くね!?


 ……はぁー、取り敢えずルーファさんを探そう。


【見る者】にまだ名前が出てきていないのでいないのは確かだ。


 すると、また遠くで


『ボォーン』


 と音がした。


 遠くで煙が上がっている。


 …………また?


 え? 何が起こってるん?


 んであの方向は…………冒険者ギルドがある方だなぁ!


 おい! さっきから私の行ったところが爆発してんだけど!?


 取り敢えず冒険者ギルドに向かって飛ぶ。


 ルーファさんやラーダさんがいるかもしれないし。


 てかいてくれ。


 そう願いながら飛ぶのであった。


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