第四十二章 二十四時間働けますよ
第四十二章 二十四時間働けますよ
さて、Fランクの任務にもつくことになった松井塾長たちは、ありとあらゆるモンスターの討伐に向かう。
スライム討伐・大ナメクジの討伐・ゴブリンの討伐・オオトカゲの討伐・オオイグアナの討伐
もちろんそれに合わせて報酬も増える。ギルドの貢献ポイントもどんどん増えていく。
問題が発生する。そう。さすがに疲れるのだ!
大ナメクジの討伐戦
デニスくんはメラの連発。バットくんはひたすら拳銃をぶっ放す。ジールはダークヒールの連射。トーマス師匠は、適当に武器で滅多打ち。もちろん松井塾長は、ぶっ飛ばす。
だが・・・朝から晩まで依頼をこなすのでさすがに疲れるのである・・・当然こうなる。
松井塾長「はぁ。はぁ。はぁ。受付嬢さん。任務報告完了。書面を。流石に疲れるわい」
受付嬢「あらあら。ものすごくお疲れみたいですね。」
松井塾長「疲れたときに、疲れたって男は、いってはいけねー」
受付嬢「そんな松井さんにピッタリの商品がありますよ。」
松井塾長「何だそれは?」
受付嬢「はい。こちら、栄養ドリンク・元気になーるでございます。ただ、お値段が少々高くてですね。千ゴールドになります。」
松井塾長「ほーう。どんな商品だそれは。」
バットくん「まずい。やめさせろ。」
デニスくん「?疲弊した体を回復させて何が悪いんだよ。」
ジール「今すぐやめさせないと・・・」
トーマスさん「???」
が、遅かった。
受付嬢「はい、披露した体を回復させてよるぐっすり眠ることができる商品なんです。要するに疲れた体をリフレッシュさせるんです。」
松井塾長「一本もらおう」
バットくん「あーー」
受付嬢「ありがとうございます。」
松井塾長「ふっかーつ!!!ようし、夕方から夜までまだ、一件依頼をこなすことができるな。ようしいくぜ!!!」
デニスくん「すいませんそれ追加で四本ください。( ・ิω・ิ)V」
バットくん「いやだーーーいやだーーー」
ジール「あきらめろ!」トーマスさん「しゃあねぇーな。」
とまぁこんな感じで、朝起きて、任務に行ってモンスターをぶっ飛ばして、昼飯食って任務に行ってモンスターをぶっ飛ばして、晩飯食って元気になーるを飲んでモンスターをぶっ飛ばす。というほとんど病気とも言えるようなスケジュールをガンガンこなしていく松井塾長。
というわけでできた鼻歌がこちら。
気合と根性は勇者の印・二十四時間働けますよ!ゴブリン・ナメクジ僕らの仕事!仕事が終わったら次の仕事。次の仕事が終わったら、次の仕事。二十四時間働けますよ!冒険者!冒険者!Gランク冒険者!
次の仕事に希望をのせて・二十四時間働けますよ!ゴブリン・ナメクジ僕らの仕事!仕事が終わったら次の仕事。次の仕事が終わったら、次の仕事。二十四時間働けますよ!冒険者!冒険者!Gランク冒険者!
朝日の光は仕事のはじまり夕焼け空は仕事のはじまり・二十四時間働けますよ!ゴブリン・ナメクジ僕らの仕事!仕事が終わったら次の仕事。次の仕事が終わったら、次の仕事。二十四時間働けますよ!冒険者!冒険者!Gランク冒険者!
バットくん「鬱になるのでやめてください。」
トーマスさん「全くだ。頭おかしいなるで。」
ジール「絶対になろう系小説の読者に嫌われるな!」(実は転生者である。実在する人物である。)
デニスくん「なろう系ってなんですか?」
ジール「こっちの話だ。」
とまぁこんな感じの冒険(???)がガンガン続くわけではあるが・・・
ギルド内でついたあだ名が・・・「Gランクの狂人勇者」「ドブさらいの勇者」「雑魚刈り専門の勇者」「煙突掃除の勇者」「引っ越し作業に定評のある勇者」「ネズミ刈り専門業者勇者」という散々な言われようである。
ちなみに、
ジール「弁当作りのヤンデレラ」(主に、弁当作りの任務などを中心にやっていたため。)
バットくん「カラス虐殺マシーン」(大ガラスなどの害鳥の駆除を中心に任務を行っていたため。)
デニスくん「狂人勇者の相方」(松井塾長と同じ量の任務を試みているため。いつもいるように思われる。)
トーマスさん「トーマス」
がこれが、デニスくんは気に入らなかった!!!
デニスくん「松井さん今朝の新聞見ましたか!」
松井塾長「あーみた見た。なんでも勇者が北のボクラール王国で魔王軍を撃破したとかなんとかっていう話だろ!」
デニスくん「そうですよ!それに比べてこっちは!」
松井塾長「こっちは何だ?」
デニスくん「来る日も来る日も雑魚モンスターばっかり倒して、毎日だ。朝から晩まで雑魚モンスターを倒して、いい加減こっちもズバッと華々しい戦功を上げて、実力を見せつけてやりましょうよ。」
松井塾長「なんで?」
デニスくん「なんでって、このランキング表の上位見てくださいよ!!!」
大ナメクジ討伐一位・松井健太 ゴブリン退治一位・松井健太 スライム討伐一位松井健太・・・
松井塾長「うん。輝かしい!なんて美しいランキング表なんだろう。そう簡単にはこの実績を破れないよ。」
デニスくん「そうじゃねぇーだろ。」
松井塾長「なに?朝から騒々しい野郎だな。」
デニスくん「このギルドで、松井さんはなんて言われているかわかってるんですか?」
松井塾長「全然知らん。なんて言われてるの?」
デニスくん「Gランクの狂人勇者・ドブさらいの勇者・雑魚刈り専門の勇者・煙突掃除の勇者・引っ越し作業に定評のある勇者・ネズミ刈り専門業者勇者ですよ。これ言われて何とも思わないんですか?」
松井塾長「うん。思う・・・。俺、勇者じゃなくて勇者代行だから、勇者じゃないよね。」
デニスくん「んなこと言ってんじゃねーんだよ!!!てかそこじゃねぇーだろ。ここまでボロクソに言われているのに、なんであんたドラゴン討伐しようとか、汚名挽回しようとか名誉返上しようって思わねぇーんだよ。」
松井塾長「一ついいかな?まず、汚名挽回じゃなくて名誉挽回だ。そして、名誉返上じゃなくて名誉挽回だな。よくある間違いだな。」
デニスくん「えーそうなんですが、じゃなくて。」
松井塾長「あーわかってるお前の言いたいことはわかっている。だがなーお前冒険者としてもヒーローとしても二流だわ。」
デニスくん「え?どういうことですか?」
松井塾長「人から評価されたら、ヒーローなのか?」
デニスくん「・・・・・。」
松井塾長「違うよな。人の役に立ったらヒーローなんだよな。」
デニスくん「それは、そうですね。」
松井塾長「じゃあ、トーマスさんは、何年も下働きしてたよな。人からバカにされていたよな。じゃあ、俺達にとってバカにする対象か、それともヒーローか?」
デニスくん「それは、ヒーローです。」
トーマスさん「・・・・。」
松井塾長「俺たちは、あの時、なぜ、勝てもしない八王を倒して英雄と呼ばれた?」
バットくん「それは強い敵を倒したから。」
松井塾長「確かにそれもある。一番は、みんなが逃げる中、立ち向かったことこそが英雄なんだと思う。」
バットくん「・・・・・もう少し詳しく。」
松井塾長「俺達がやったことは、実は誰でもできる可能性があったはずなんだ。でも、やらない。だって、どうせ、しかし、でも、言い訳だけは一人前にして。目の前の敵を倒す方法を考えないし行動しない。」
バットくん「確かに。」
松井塾長「じゃあ、なぜGランクの任務はいつまでも余っていた?」
デニスくん「誰も汚くて・人から笑われて・評価もされない嫌な仕事だから。」
松井塾長「そうだ。でも、俺達が、下水道の魔物を退治したことで、病気で死ぬ子供の数は?」
デニスくん「劇的に減っている」
松井塾長「本当の英雄ってそういうことなんだと思う。どんな仕事やっててもいいけどな、誰かがどう思うかじゃねー自分が自分を英雄と呼べるかどうかだけだ。」
デニスくん「わかりました。」
松井塾長「まぁ、ドラゴン退治とか行きたいんなら行ってもいいぜ。」
デニスくん「いえ、もう少しトーマスさんのもとでいろいろと勉強します。」
松井塾長「じゃあ、今日のドブさらいと雑魚モンスター退治と行きますか。」
トーマス「(・・・・・どんな仕事やっててもいいけどな、誰かがどう思うかじゃねー自分が自分を英雄と呼べるかどうかだけだ。か・・・私は私を英雄と呼べるだろうか?いや、呼べるようにする。)」
松井塾長「どうかしましたか?トーマスさん?」
トーマス「あ、いや行こうか今日の仕事に。」




