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第四十章 Gランクの試練

第四十章 Gランクの試練


冒険者ギルドで冒険者登録をした松井塾長達だったのだが、それはそれは大変だった。


一日目・煙突掃除の場合


トーマスさんが、煙突掃除の仕事を丁寧に教えてくれるが・・・いかんせん松井塾長・・・どんくさいのである。


トーマスさん「松井君ひょっとしてどんくさい?」


松井塾長「はい。すいません。」


まぁ、そんなこんなで、規定のノルマをこなそうと必死こいて煙突掃除を行うのだが、当然、十年もやっているトーマスさんに勝てるわけもなく・・・


本日の結果:煙突掃除


トーマスさん:十件 松井塾長:五件(ほぼ気合) ジール:三件 デニスくん:二件 バットくん:三件


という惨憺たる結果となる。


まぁ、昼から晩まで働いて、報酬は、たったの八〇〇ゴールド✕五件で四〇〇〇ゴールドにしかならないのである。


ジール「これでは、家賃台も払えるか怪しいですわ。」


デニスくん・バットくん「そうですね。」


デニスくん・バットくん「まぁ、今までの貯金があるんで俺らは大丈夫ですけど。松井さん生活できるんですか?文無しですよね?」


松井塾長「?お前ら何いってんだ?家賃代無料だから関係ねぇーだろ。」


トーマスさん「え、ひょっとして、あそこに泊まってるの?あのGランク冒険者専用宿舎?」


松井塾長「そうだけど?」


トーマスさん「あの風呂なしトイレなしのオンボロハウスに?嘘でしょ?」


松井塾長「仕方ねぇーだろ。金がないんだから。」


トーマスさん「え、カネがないって」


松井塾長「いや、それが振り込まれるはずの、金額を寄付しちゃったんだよ。孤児院にね。ということで、俺は、今、家賃代すら払えねぇーってわけ。」


トーマスさん「それは、まぁ、何とも。」


松井塾長「そうなんだよ。だから、Gランク任務一つ一つが命がけだよ。頼むぜトーマスさん。」


トーマスさん「おう。任せとけ。」


二日目 引っ越し作業編


トーマスさん「流石に、五人でやると手間が省けて早いですな。」


松井塾長「そう言っていただけると助かります。」


今度の仕事は、単純にマンパワーが増えると仕事が楽になるので、どんどん作業が進む。が、体力をものすごく消耗するのである。


松井塾長「さすがにきついなー。昼の三時位になってくると、階段を見ると殺意が湧くぜ。」


トーマスさん「いやーいつもは一人でやってるからね。ものすごく時間がかかるんよ。ただ、今日は五人でやるから、一〇件もこなせたよ。」


松井塾長「いつもは何件ぐらいこなせているんですか?」


トーマスさん「いつもは一件いければいいほうじゃないかな?君たちやっぱ体力あるから、サクサク進むね。」


松井塾長「ありがとうございます。」


今日は、2万4000ゴールドほどの稼ぎを得た松井塾長だった。


三日目 農園の草取り


が、一つ問題があった。引っ越し作業は基本的には、ゴールドの稼ぎがいいのだが、いかんせん。体がぶっ壊れやすい。もれなく筋肉痛になる松井塾長。だが・・・


松井塾長「筋肉痛だろうがなんだろうがやらなきゃだめだ。男だろうが!」


トーマスさんの丁寧な指導の元、少しまた少しと成長する松井塾長。


松井塾長「トーマス師匠。この辺は、こういう感じでやっていくんですか?」


トーマスさん「そうそうそんな感じ」


松井塾長「取れた雑草はどこへもっていけばいいですか?」


トーマスさん「あっちのところに置いておいて。」


こんな感じでやっていると・・・ボッチャーン。


トーマスさん「おい。松井君大丈夫か?」


泥だらけになる松井塾長であったがそこはもちろん


松井塾長「問題ない。」


今日は6000ゴールドの稼ぎだった。


四日目 牧場からの牛乳配達


朝搾りたての牧場からの牛乳を牧場から大量に工場まで配達して、その工場まで配達したものを各家庭にお配りするという作業。地図や土地勘がないので、必要以上に体力を消耗してしまうという難点が厄介なところである。


朝が終わる頃には、ヘトヘトの状態になってしまう。だがこの男松井塾長は違った。


松井塾長「俺をなめるな!」当然夕方の配達にも参加する。そして、厄介なのがこの男の能力で、この根性でなんとかしよう、元気でなんとかしよう。とりあえず、人の三倍努力すればなんとかなるだろう精神が、人を成長させる・・・


そう。トーマスの実力を成長させる。


トーマスさん「こんなに松井さんががんばっているのに俺がやすんでいちゃーいけない。俺も夕方の配達にも参加するんだ。」


松井塾長「ぜーはーぜーはー」


本日は1万二〇〇〇ゴールドの稼ぎだった


五日目 下水道のネズミの駆除


下水道のネズミの駆除:この街には、大きな下水道が通っているが、ここに魔物が大量に住み着いてしまうというのが難点としてあった。この魔物の名は、大ネズミという。大ネズミは、攻撃力は大したことがないので新人の駆け出しの冒険者達はよくこの仕事を引き受けるのだが、この仕事・キツイ・汚い・臭い・そして安い。


まぁ、簡単に言うと、稼ぎが大きくないわりに労力がものすごくかかるのである。


そして、初心者の場合は・・・


松井塾長「うぇーー。」となる。まぁ、もちろんジールたちもそうなるので、当然嫌がられる。


当然終わってみると、


ジール「まだ、あのドブ臭い匂いが残っている気がして食欲がわきません。」


デニスくん「やべぇ食欲が出ねぇー」


バットくん「さすがにこれはキツイわ。しかもこれだけがんばって8000ゴールドってなんだよ。」


が、松井塾長は違った。嘔吐したんだがら嘔吐したぶん飯食わないとな。( ・ิω・ิ)V


頭がオカシイのである。


6日目と7日目は当然の如くお休みということになるはずなのだが・・・この男にそんな概念はない。


松井塾長「よし。下水道のネズミをぶっ殺してやる。」


ネズミを倒しては、運ぶ・ネズミを倒しては運ぶ・ネズミを倒しては運ぶ・ネズミを倒しては運ぶ。


こんな作業を何往復も何往復も行うのである。そして、今日の報酬をもらう。もらったお金はきちんと残しておいて、また次のGランク任務を行うのである。



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