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第六十話 大魔王VS勇者

第六十話 大魔王VS勇者


大魔王と松井塾長の世界の平和をかけた戦いが今、始まっているはずなのであるが・・・


実際は、スーパーの特売に行けなかった松井塾長が、ブチギレて一方的に殴り続けるという・・・


一方的な展開ということになる。


松井塾長「これは、今日のスーパーでサンマのタイムセールスに行けなかった俺の分だ。」


そして、


松井塾長「次は、年に一度のスーパーの割引セールスに行けなかった俺の分だ!」


そして、


松井塾長「次は、新宿カメラのポイントカードの期限が今日までで、ポイントカードが執行してしまって使えなかった俺の分だ!」


そして、


松井塾長「次は、コンビニで貰ったくじの交換の日が今日までで今日交換に行けなかった俺の分だ!」


そして、


松井塾長「休日なのに、家の中でひたすらゴロゴロできなかった俺の分だ!」


そして、


松井塾長「世界を救うとかいうしょうもない理由で俺の全ての予定が、台無しにされた俺の分だ!」


大魔王「そ、そんなしょうもない理由で、俺と戦いに来たのか?」


松井塾長は、さらにプッツンした。


松井塾長「しょうもないのは、お前の世界征服じゃ!!!」


大魔王の首が吹っ飛んだ・・・


松井塾長「くだらん。雑魚が!」


バットくん「た・倒したのか?」


松井塾長「おーうお前達。大丈夫だったのか?怪我はないか。ジール。デニス。バット。」


ジール「怪我をしてしまいました。相手がとてもお強くて。大変でしたわ。」


松井塾長「そうかそうか。それは大変だったな。ジールか弱い女の子だもんな。しゃあない。」


バットくん「・・・・・・・・。(おい!デニス!)」


デニスくん「・・・・・・・・。(よせ!死ぬだけではすまんぞ!)」


ジール「あ!あれを!大魔王の肉体が再生されていきますわ!」


松井塾長「ほーう。」


バットくん「しまった。勇者の剣でなければ、大魔王は再生するんだった。どうしますか。松井塾長?」


松井塾長「決まってるだろ!第2ラウンドだ!」


大魔王「はぁはぁ。すごく痛かったぞ!大魔王をなめるな。」


松井塾長「よーしわかった第2ラウンドだ!」


襲いかかる大魔王だったが、それを受け止めた。その男はなんとダニエル!


ダニエル「うー!」


大魔王「貴様はダニエルじゃないか?前回の戦いで貴様の力は我々に及ばないってわかってるだろ!」


ダニエル「わかってる。わかってるが、負けるとわかっていても戦わなければならないことがある!それに、四天王の内三体も倒してもらっていながら、勇者一行が刑務所に入れられたまま何もしませんでしただったらそれはもう勇者一行でもなんでもない。」


大魔王「私のパワーの前に死ね!!!」


マンガン「時空間魔法ストップ」リオン「時空間魔法ストップ」


時空間魔法ストップ:相手の動きを封じる仕組み。魔王相手では0.3秒程度しか動きを封じられない。


マンガン「腕が持ってかれる。」


リオン「とにかく、全てのエネルギーをこの一瞬に。」


ダニエル「早くやってくれー勇者ゼータ。体が持たないんだ!」


勇者ゼータ「・・・・。」


勇者ゼータは、勇者の剣を握ったまま固まっていた。一度敗北した相手を目の前にして、過去のイメージが払拭できるほどそう簡単ではなかった。全身が震えていた。体が動かなかった。恐怖に支配されていた。


大魔王「馬鹿め。そう簡単に恐怖のイメージが払拭できれば苦労はしない。奴は、もう勇者ではない。」


勇者ゼータ「(どうした。俺は、勇者だろう。なぜだ!なぜだ!勇気を出せ!神から選ばれた勇者だろう。)」


???「俺が勇気を与えてやろう。」


勇者ゼータの後ろに立っていたのは、松井塾長だった・・・。


カチャ


松井塾長「今から5秒以内に突っ走れ。1」


勇者ゼータは、一瞬で物事を理解した。目の前の大魔王を前にしてもなお、圧倒的な恐怖・圧倒的な悪が自分の後ろにはあった。勇者ゼータは、全てを理解した。自分の頭の後ろに鉄の塊を感じるのを・・・


勇者ゼータ「(これは、ショットガンだ!!!)」


そして、悟る。この男は容赦なく引き金を引く。一瞬の躊躇もなく引き金を引く。そう思えるほどの禍々しいオーラだった。松井塾長のオーラは語っていた。


松井塾長「てめぇー勇者だろ。世界を平和にするにはお前の力が必要だ。だが、お前にその力がないならお前の頭をふっ飛ばして、俺が勇者の剣でアイツを殺す。勇者代行だから問題あるまい?」


松井塾長「2」


勇者ゼータ「(どうせ死ぬなら・・・魔王を倒して・・・)うおおおお。」


大魔王「やめろー」


勇者ゼータ「ライトニングフォース」


・・・・・・・・・・・大魔王が消滅した瞬間だった・・・・・・・・


松井塾長「なんだやりゃできるじゃねぇーかよ。勇者ゼータ様」


勇者ゼータ「はぁ。はぁ。やった!」


松井塾長「じゃあ、俺、帰るわ。腹減ったし。」


デニスくん「ラーメンでしょやっぱり。」


松井塾長「また、ラーメンかよ!」


勇者ゼータ「おい。ちょっと待て。た、た、たしかに俺が不甲斐ないのはわかる。だが、いくらなんでも勇者にショットガンを突きつけるのは、やりすぎだろう!一言謝ってくれても良くないか・・・?」


松井塾長「ショットガン何のことだ?」


勇者ゼータ「え?」


松井塾長「頭に突きつけたのか?これのことか?」


そこにあるのは、エドガー兵団長の父親の形見である万年筆。


松井塾長「ペンは剣よりも強しってね」


では、先程のシーンを松井塾長視点で見てみましょう。


松井塾長「(ダニエルやるじゃねぇーか。最高にかっこいいぜ。勇者ゼータは何をしている。やべぇーなありゃー頭真っ白になってやがるわ・・・)」


松井塾長「(後ろに回って、ペンでちょっとついて落ち着かせるか。)」


万年筆でコツン・「今から5秒以内に突っ走れ!1」


そして、なぜ、勇者ゼータが恐ろしい殺気を感じたのかと言うと、それは、平和を願う松井先生が幻想を見せたわけではなくて・・・


松井塾長「(さっさと終わらせねぇーと俺が、スーパーの特売にいけねぇーだろうが!!!)」という負の感情が勇者ゼータに幻想を見せたのである。


先程のシーンの回想終了


勇者ゼータ「なんだ。そうだったのか。勘違いしたよ。」ホッとする勇者


松井塾長「どっちでもいいだろう。勇者ゼータ様が、大魔王を倒した。その偉業を成し遂げた。おめでとう。勇者ゼータ様。」


勇者ゼータ「それで、あなたは本当にいいのか?大魔王を倒した功績はほとんどあなたが成し遂げたことではないですか?」


松井塾長「そういうのはどうでもいいし、興味もない。世界を平和にしたかどうかが誰の功績が、とかどうでもいい。あんたが胸張って勇者としての功績を報告していい。」


勇者ゼータ「松井さん・・・」


とまぁ、ここまで見てきた読者のみんなはわかると思いますが・・・


松井塾長「(そんなことは、どうでもいいからスーパーの特売日に俺は行きたいんだよ!)」


ということなのだった。

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