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第五十八話 闘争の戦士VS逃走の戦士

第五十八話 闘争の戦士VS逃走の戦士


こちらは、場面が変わって。バットくんの陣営だった。


バットくん「うおーー逃げるんだよーーー。」


セレントス「貴様。さっきから逃げてばっかりじゃないか!!!俺と正々堂々戦え!それでも戦士か!」


セレントス:魔物四天王の戦士・タイマンの対決では、百戦無敗を誇る。狂戦士。基本的に頭の回転も早く、脳筋ではない。


バットくんは、今、思いっきり後悔していた。いやー戦わなければならないことはわかっていた。戦わなければならないことはわかっていた。だが、バットくんは・・・果てしなく臆病だったのである。なぜ、あの時、逃げなかったのか。なぜ、松井塾長についていってしまったのだろうか。なぜ、毎回毎回面倒事に首を突っ込んで死ぬ思いをしていたのにやめなかったのだろうか。と心底自分の人生を後悔していた。しかし、そう思うよりも速く・もっと速く・逃走していた。


セレントス「なんてスピードだ。恐ろしいスピードで逃げ回っているな。」


そう。バットくんは覚醒していた。逃げるスピードにおいては、彼の右に出るものはいなかった。


バットくん「うん?さっきから追いついてこないぞ・・・」


バットくん回想(出会った当初の頃)


デニスくん「てめぇ、逃げてばっかりで戦う気があるのかよ。やる気を出せよ。」


バットくん「そうは、言ってもモンスター怖いじゃないですか。」


松井塾長「笑。」


バットくん「そう言えば、こんなに俺が足をひっぱているにも関わらず、なぜ、松井先生は私とパーティを組んでいるんですか?」


デニスくん「そういえばそうですね。」


松井塾長「(やべぇー何も思いつかねぇーな。適当なノリだったとしか言えねぇ。まぁ一応マジメに言うか。)」


松井塾長「そもそもバットくんは、何か勘違いをしていないかね?」


バットくん「勘違いですか?」


松井塾長「自分がチキンであるということを欠点だと思っていないかね?」


バットくん「持っています・・・」


松井塾長「そこが、そもそも間違いだと思うんだよね。」


バットくん「え・・・そうなんですか?」


松井塾長「戦いにおいて最も致命的なのって蛮勇ですよ。つまり、自分の脳力を考えずに敵に突っ込んでいくというやつのことです。」


デニスくん「確かに。それは、本当に戦場では一番やってはいけない行為ですね。わかります。」


ジール「お前がそれを言う?」


松井塾長「バットくん。こうは考えられないかな。君がその逃げ足を鍛えて、相手の距離から届かない位置から攻撃できる方法が見つかったら、君は最強じゃないのかな。」


バットくん「そんなうまい話が・・・」


松井塾長「それにな。バットくん。俺は、いつも足が震えている。仕事に行く時人に出会う時、なにか新しいことをするときは手が震える。今ここから逃げ出したいと思わなかったときはな。一度もないんだよ。」


バットくん「先生が、ですか。」


松井塾長「あー。テストの時だろうが、バイトをするときだろうが、今、ここに来て強い敵と戦うときだって、本当は逃げ出したい。できることなら、今この場から逃げ出したい。そう思って私は生きてきた。」


松井塾長「何度も言うぞ。君は強い。弱い自分をよく知っているという点で、他の誰よりも強い。しかし、戦うときは思い出せ。自分の得意分野を、そして、自分の最も得意な分野で戦え。相手の土俵や挑発には絶対に乗るな。臆病なことは、欠点でも弱点でもない。もっと自分を信じろ!」


回想終わり。


バットくん「いま、俺にできること。今まで、俺がやってきたこと。自分を信じること。」


何かを準備し始めるバットくん。


セレントス「見つけたぞ!うおーーー」


バットくん「距離六百メートル。風の速度よーし。発射。」


バットくんの狙撃がセレントスに命中した。


セレントス「うー目が。目が・・・」


バットくん「2発目距離600メートル風速よーし。発射。」


バットくんの狙撃がセレントスに命中した。


バットくんはまたもや走る。後方にそして、後方に。


セレントス「スーパーヒール。」くっそーどこに言ったあの野郎。


バットくんは、はるか後方の3キロ先の狙撃ポイントまで、猛烈に逃げ去った。


バットくん「ここで行き止まりか。よーし行き止まりということは、こっから先は、逃げることができない。当て続けるしか無いんだ!!!自分を信じろ。自分の腕を信じろ。何発撃ってきたと思ってるんだ。何発練習してきたと思ってるんだ。俺が今ここで俺を信じないでどうするんだ!!!俺に力を貸しやがれ。」


震えが止まったバットくん。


バットくん「距離3キロメートル。風速よーし。発射。」


セレントスにヒットする。


セレントス「おのれ。何を。」次の弾丸がヒットする。


セレントスは気がついた。このままでは、狙撃され続けて死ぬということに。


セレントス「撃っている方向に向かっていかなくては。このままでは俺が殺される。」


セレントスは盾を構えて走り出した。が・・・バットくんは


バットくん「距離2.8キロメートル風速よし。狙い左膝。」


バットくん「距離2.6キロメートル風速よし。狙い左肘。」


次々とヒットさせていったのだった。


セレントス「このまま引き下がれるか。あそこの道は行き止まり。あそこまで行けばやつを倒せる。」


が・・・そこまでが遠かった。


1キロメートル手前・・・セレントスはぐったりと横たわり・・・息絶えたのだった。


セレントス「貴様ーー卑怯だぞ。なんて汚いんだ。」




スコープを覗きながら彼は言った。


バットくん「戦士が剣を持って戦うっていうのは誰が決めたルールだ!松井塾長ならお前にこういうだろう。」


松井塾長「状況判断をして逃亡の判断もできんやつなど、俺の仲間にはいらん!!!」


バットくん「とな!」


最終決戦 勝者 勇敢なる戦士(???)バットくん

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