7:ヒロインとデート!(※経済破壊回)
あとがきのポイントうんたら文章を毎回そこらへんの小説からコピペしてるのが本人からバレたので初投稿です。
「さぁ行こうぞ、ご主人様?」
「ご主人様ってなぁ……」
隠密部隊のマメちゃんズを送り出した後のこと。
街に向かおうとする俺に、鬼人族の銀髪姫・カグヤが同行を願い出た。
……そんな彼女の恰好は、なぜかメイド服だ。
極東の和風衣装にメイドエプロンを組み合わせた姿で、俺に腕を絡めながら街を歩く。
ちなみにカグヤはものすごい美少女なため、道行く男たちは釘付けだ。
「アシュリー殿よ。色々と考えたのだが、私たち亜人種はアナタのメイドという形で屋敷に居付くことを決めた。それでこの格好というわけだ」
「なに?」
みんなメイドさんとはどういうことか。
首を捻る俺に、カグヤは続ける。
「亡国の姫や女戦士たちを好きにさせていれば、勘繰りを入れてくる者が出てしまうからな。
だからこういう『設定』でいこうと思う。アシュリー殿ことご主人様は大の亜人種好きで、私たち全員を屈服させている、とな……♡」
ひしりと、さらに腕を絡めてくるカグヤ。魅力的な肉付きをしているため、ちょっと気恥ずかしくなってしまう。
それにしても……勘繰りか、なるほどな。
実際には『奴隷契約書』は全て破り、みんなには自分の意思で屋敷に居付いてもらってるんだが、それがバレたら勘違いする奴も現れるか。
『あのアシュリーってヤツは亜人種どもを野放しにして、国家反逆を企んでやがるぞ』ってな。
実際には俺は愛国主義者なのでそんな気持ちは一切ないのだが、そう疑われて面倒な事態になるのは嫌だ。
ここは亜人種たちのことも考えて、みんなメイドさんにしてる設定で行こうか。
「そうそう。マメコたちにも、大富豪アシュリーのメイドという設定で表に出させたぞ。
ただの亜人種ならともかく、金持ちの使用人に手を出したらマズいと周囲の連中も思うだろうからな」
「なるほど、流石はカグヤだ。……ちなみに彼女たちのメイド衣装は、似合っていたか?」
「それはもう! まぁ『そんな可愛い服着れないです姫様~!』と、全員恥ずかしがっていたがな!」
ケラケラと笑うカグヤさん。なんとも良い性格をしたお姫様である。
「そうだご主人様よ。せっかくだし、屋敷のみんなにお土産を買っていったほうがいいんじゃないか? 盛大にお金を使ってしまおう……!」
おぉ、そりゃいい考えだな。みんな喜んでくれるだろうし、お金を使えば社会がよくなるってお父さんも言っていた。
一瞬カグヤから邪悪なオーラが出たが、まぁ気のせいだろう。いいことしか言ってないわけだしな。
「そうだな。国のためにも、盛大に金を使ってやるか」
「ぷはっ! そうだなっ、国のためにもたくさん使おう!」
なぜかすごーく上機嫌になったカグヤと共に、近くの果物屋さんへと行く。
俺たちを見るやギョッと姿勢を正す店主さん。
あぁ、そういえば今の俺って1000万くらいの最高級スーツを着てるから、ビビっても仕方ないか。メイドさんも連れてるしな。
「ひぇっ、おっ、お貴族様がどんな用ですッ!? なにか失礼でも!?」
ビクビクする店主さん。そんな彼の前で、俺は【無限にお金が出るサイフ】をひっくり返すと、
「店にあるモノを全て買おう。配達料も含めて、こんなもんでいいか?」
そう言って俺は、数千万ゴールドもの金をブチ撒けるのだった。
・女の子たちにスイーツを買ってあげる男の鑑、アシュリーくん――!(※なお経済には甘くない模様)
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