10:冒険者開始!(※10話目でようやく)
初投稿って嘘つくなって怒られたので反省します。
というわけで気持ちを改めたので、初投稿です
みんなで冒険者になろうと決めた翌日。
俺はさっそく『冒険者ギルド』を訪れた。街の中心地にあるだけあり、かなり大きくて立派な建物だ。
「失礼する」
扉を開けると、鋭い視線が一斉に俺に突き刺さってきた。
周囲を見れば、先輩冒険者たちが憎々しげにこちらを睨んでいる。
彼らは俺に聞こえる声で「本当に冒険者になりにきやがったな、あのクソボンボン野郎」「オークションをめちゃくちゃにしやがって」「他のとこにも自分のメイドを派遣して、買い占めさせたらしいぜ」と昨日のことをグチグチ言っていた。
はぁ、やれやれだ。英雄の階たる冒険者ならば、他者を妬むなど言語道断。
いずれは天下に名を響かせる者として、もっとドッシリ構えていなければ。
「まったく、みみっちいことこの上ない」
そう呟きながら、俺は扉から進んでいく。
すぐ後ろに、亜人種メイドたちを引き連れてな。
「おいおい女連れかよ……って、なんだあの数は!?」
「十人、二十人……おいまだ入ってくるのかよ!? もう百人くらいいるぞ!?」
「しかもどいつも別嬪ばかりっ! ありゃなんなんだよ!?」
ギャーギャーと騒ぐ冒険者たち。
ギルドの職員さんたちも「い、一体何の用で!?」と俺のほうを見て慌てる。
おいおい、冒険者ギルドに来たんだぞ。それならば目的は決まっているだろう。
「職員たちよ。このアシュリー・ベルベットと101人のメイドたちに、冒険者ライセンスを発行してもらおうか」
◆ ◇ ◆
「さぁ二人とも、準備はいいか」
冒険者ライセンスを貰った後のこと。
俺はカグヤとマメコちゃんと共に、おっきな洞窟『ダンジョン』の前にいた。
冒険者の街オリオンの周囲には、こうしたダンジョンが数多く存在するからな。ここはその一つだ。
「カグヤにマメコよ。俺たちはこれから『アシュリーパーティー』として、数名のグループに分かれて様々な依頼を解決していく。全ては人々に信頼されるために、だ」
他のメイドたちも、別の場所でそれぞれの依頼に励んでいた。
特に女戦士団たちは戦いに慣れているため高位のダンジョンに潜ったり、『盗賊団の討伐』『モンスターに乗っ取られた村の解放』など、ダンジョン外での難しい任務にも当たっている。
「それにしても、メイドたちの半数以上が冒険者になると言い出した時は驚いたな。(冒険者は)危険も多いというのに……」
「なぁに。全てはアシュリー殿の背中に続きたいと思ってのことよ」
「っ、そうかぁ……!」
カグヤの言葉に嬉しくなってしまう。
みんな、冒険者を目指す俺の背中を見て『自分たちもなりたい!』と思ってくれたんだね。
感動的だってばよ……!
「主殿。心配せずとも、みんな主殿が買ってくれた高級な装備を纏っているでござる。それに戦闘経験が豊富な者をそれぞれのグループに混ぜたゆえ、どうか安心してくだされ」
「あぁマメコ。では俺たちも、夢のためにダンジョンに挑むとするか!」
「「おぉー-っ!」」
※なお
アシュリー「夢……!(冒険者)」
メイドたち「夢……!(反逆者)」
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