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テンプレ異世界冒険譚  作者: エイト
6/7

父の教え

3年前...

エイト「や、やっと父さんに勝てた...」

父親「はっはっはっ、いやー、ついに負けたか。エイト、最後の一撃、よかったぞ。」

エイト「え?でも、あんな大振りの攻撃...」

父親「あのな、エイト。確かにあの攻撃は大振りだった。俺もその気になれば避けれたとは思う。でもな、動けなかったんだよ」

エイト「動けなかった?どうして...」

父親「それはな...



実況「エイト・ストツィア、大丈夫かぁぁ!?煙の中反応を起こさない!気を失ってしまったのか!?」

セナ「こんなものかしら。やはり、偽物の勇者ということね...」

...はっ

エイト「好き勝手言ってくれるじゃないか、即落ち少女」

実況「エイト・ストツィア、現れたぁ!まだ戦えるのかぁ!?」

セナ「その即落ち少女ってなんですの?即落ちしそうなのは貴方じゃありませんの」

エイト「まさか、そんなわけないだろ?確かに効かなかったのは堪えたが、もともと予想の範囲内、いや、むしろ想定以上だよ」

セナ「どういうことですの?」

エイト「少なくとも一機破壊することができた。ライトニングビットバーン、あれ、苦し紛れの一撃だろ?俺のブライトネスシールドを破れないからそれを攻略するための」

セナ「何を言っていますの?あれは作戦のうちで「ビットを貴方達といい、さらにあの程度の変化にすぐに気づいた。故障って、なんでわかったんだ?」それは」

エイト「あのビットをかなり大切にしてたんだろ?接近専用の刃もつけてなかなか壊れないようにしてる。ビットにそんなもんつけたら重しにしかならないだろうに。おまえ、俺が思っていた以上にいいやつだったわ。好感がもてるよ」

セナ「ふん、貴方程度に好感を持たれても嬉しくありませんわ。それより、さっさと始めますわよ」

エイト「ああ」

ビットは三機。これでようやく本領発揮できるよ。

宙に浮かぶ3つの剣。灰色のその剣が赤く、青く、そして緑色に染め上がる。

実況「なんとエイト・ストツィアも剣を自律飛行させてきたー!これはすごい!魔力による自律飛行が三機!勝負を決めにきたかー!?」

セナ「魔力による自律飛行ですと、一機が普通ですが...なるほど、勇者と認められるだけはあるようですわね。ですが関係ありません!いきなさい!」

そうしてビットからまた雷が出るも...それぞれの剣から炎と水流と風が出て雷を打ち消す。

その間にブーストによって俺が近づく!

セナ「甘いですわ」

しかしそれ以上のスピードにて空中へと逃げられる。しかし

ヒュンッ!

セナ「っ!?」

空中への転移を見破られ、服を薄く切り裂くにとどまる。

セナ「ライトニングチャージ!」

四方八方からの電撃にて服がちぢれ、肉がこげる。それをはねのけ、剣先を向けエナジーブレイドを放つ。

その攻撃すらまるで空中を飛ぶように避けられる。おそらく、これは、電磁浮遊。

だったらこっちは文字通り飛んでやる!

エイト「サイクロンウィング!」

そう叫ぶと同時に背中から竜巻の翼が生え、飛んでいく。

セナ「ライトニングチャージ」

さっきと同じようにくる電撃を躱し、インビジブルブレイドで、不可視の斬撃を放つ。

それにより即落ち少女の服が完全に切れ、血飛沫が飛び散る。

セナ「っぅ、ライトニングボール!」

両手から放たれたそれをエナジーブレイドで対処し、剣を持たない左手から風のヤイバ、サイクロンカッターにて、さらに傷を負わせる。

セナ「っ、はぁ、はぁ、ライトニングシュート!」

指先から放たれる雷のビームをリフレクトブレイドで弾きさらに追撃、というタイミングで3つの何かに切り裂かれる。

エイト「がぁぁっ!」

よくみるとそれはビットであった。魔力の膜でなんとか出血を防ぐと、下に見える突き刺さった剣。

エイト「どうやって地面に刺したんだか。ほんと、規格外だな、おい。」

セナ「はぁ、はぁ、それはこっちのセリフですわ。どうしてビットの刃が欠けてるのか問いただしたいですわ。」

それにしても、

セナ「どうしてそこまで戦闘経験がありますの?王都以外で、その年齢ですわよね。スラムにいたならわからなくもないですが、貴方はただの一般人。クワでもふっているような歳ですのに。」

エイト「は、父さんに鍛えられたんだよ。家族や大切な人を守れるようにってな。」

セナ「なるほど、いいお父様ですわね。ならば勇者のためにこれを送りましょう!」

バチバチッ、とまたビットがはじけ、また雷のビームが迫りくる。

セナ「ライトニングフルビットバースト!」

そのビームを目の前にして、三年前の記憶が蘇る。


父さん「それはな、失礼だと思ったんだ。相手が本気で自分を倒すために自分の全てをかけて向かってくる。それを避けるのってなんか卑怯だと思わないか?」

エイト「けど、そっちの方がいいんじゃない?」

父さん「そうかもな。でも、そうしてこそ勇者っぽくないかな?って俺は思う。それに、おまえの気迫、勝ちたいって気持ち、伝わってきたからさ」



エイト「は、さすが主人公の父親、いいことを言うぜ。」

そう、相手が本気でくるなら、その全てを賭けてくるなら、勝ちたいって思ってるんなら、


エイト「真正面からぶつかるのが、王道ってもんだろうがよおぉぉぉっ!!!」

全属性集合魔術、オメガドライブ

七色に輝く光が剣に集まり、雷のビームへとぶつかる。カッと光が輝き、フィールドが軋み地面が揺れる。爆発ののち、下へと落ちていく人影。それを地面すれすれでようやく受け止める。

エイト「...まぁなんだ、即落ち少女とか言ってわるかったよ、セナ・ブライト。」


お前は立派に貴族だったと思うわ


実況「勝者、エイト・ストツィアだぁっーーーーーーーーーー!!!!」




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