転生
いつものように休日に本を買いに行った俺。
自転車でいつもの本屋へと向かいながら信号にて止まる。今回は何のテンプレものを買おうかと悩んでいると、突然悲鳴と爆音。なんだと思い顔を上げると...
...とまぁこのようにして俺は交通事故にあったわけだが...ここはどこなんだろうか。見渡す限りの白。
雲の上にでもいるような、そんなふわふわとした感じ。というか俺は本当に死んでしまったのか?いやでも意識あるし...と葛藤していたところ、
「お主、大丈夫かのう?」
その声にバッと顔を上げると、老人?なのだろうか
白いモヤに囲まれている人のようなもの
目を擦ってみたり、瞬きをしてもそのモヤは晴れることはない。
英人「あんたは一体...」
そう混乱した頭で尋ねると、その老人?は声を出した。 老人「お主らでいうところの神、というやつじゃな」というが
英人「...はあ?」
何をいっているんだこの老人は。頭がどうかしているんじゃないだろうか。そもそも俺は神とやらを信じていない。そもそも神だとして、何で目の前にいるんだよ、暇なの?と思う。
そんな俺の考えを読んだのか
神「お主、失礼じゃぞ」
途端、ものすごい寒気と恐怖が襲ってくる。何だこれ、やばいやばい、死ぬ死ぬ死ぬ、死んだのにまた死ぬ!?
英人「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ガクガクと震えながらそういうとフッとその恐怖が消える
神「まぁ良い。さて、話をするが、お主は一度死んだ、それは良いな?」
それにコクリと恐る恐る頷く。
神「それで、お主は転生することとなる」
...え?転生?記憶失ってとか、そういうの?てか、天国とか地獄とかは?
神「天国とかあるわけないじゃろ。仮にあったとして、どれだけ広く沢山の人が入れるのか。というわけで、転生じゃ。とにかくさっさといってこい」
いやいやいや、待って待って待って
英人「え、転生ってどこに?いやまず、記憶はないんですか?」
そういうと、めんどくさそうに吐き出す
神「記憶はある。と言っても15歳くらいから記憶が戻るがの。脳がそれ以外だと受けつけんのだ。以前めんどくさいから叩き込んだら転生したすぐに死んだからの」
記憶はあるのか...まぁあるだけマシだな。
神「転生先は知らん。どっか適当につくじゃろ。ルーレットみたいなんで決まるからの、わしにも分からん」
ル、ルーレット?それでいいのか
神「疑問には答えた、さぁとっとといってこい」
え、ちょっとまってまだ聞きたいことが..!
そういう前に俺の視界は黒く染まっていった
神「どっかの異世界...誰じゃこんなマス作ったの。まぁいいかの。さて、寝るか」