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第37話:とりあえず、商人を護衛する①

日間PVが400を超えていました。正直に嬉しいです。

これからもがんばります。


今回から護衛依頼編 突入です。

「護衛依頼ですか…?」

「そうだ。今度君には護衛依頼を受けてもらいたい。」

 私はいつも通り依頼を終え、ギルドに達成報告をしに来たところ、受付のミルさんからギルマスが呼んでいますと、彼の部屋に通され、いまに至る。話の内容は護衛任務に関することだった。


「先日の幽霊屋敷の一件やイェシル村の魔物討伐、そして奴隷商人の壊滅等、君の功績はもうCランク以上と言っていい。しかし君も知っていると思うが、実際に冒険者ランクをCランク以上に昇格させるためには、護衛依頼の達成が必須になる。だから今回の護衛依頼を受けてくれればと思って今日は呼んだ。」

「はあ…。まあ僕としては、まだ昇格は先のことだと漠然と思っていたので、急に呼ばれるとは少し驚きでした。」

「ははは。実を言うとね、領主様から早く彼をCランクに昇格させなさいとせっつかれていてね。まあ、依頼を受けるも断るも基本的に冒険者は自由なんだけど、ここは私の顔を立てると思って…ね。」

「そういうことですか…。ギルマスも大変ですね…。わかりました。この依頼受けることにします。」

「そうか。まずは一安心だ。まあ護衛依頼はこれからの冒険者活動にとってプラスになるはずだから…。」

「でも、Dランク冒険者が護衛依頼を受けるためには、Cランク冒険者と一緒に依頼をこなす必要があると思いますが…。」

「それは心配ない。今回は君とバートのパーティーで協力して依頼を受けてもらう。彼ならグリーンキャタピラーの一件で一緒に活動しているし、問題ないだろう。」

「それは安心です。それで依頼の詳細は?」

「それは明日、バートたちも交えて話すから、また明日の夕方にギルドに立ち寄ってくれ。」

「わかりました。」

 初めての護衛依頼。相方がバートさんのパーティーなら安心できそうだ。そんなことを思いながら、ギルドを後にした。


―――――


 翌日。ギルドの会議室で久しぶりにバートさんとそのパーティーに再会していた。


「久しぶりだな。ヒコサブロウ。いろいろ噂は聞いているぞ。」

「ははは。その噂の詳細は聞かないことにしておきます。今回は宜しくお願い致します。」

「まあ、固い挨拶はなしだ。こっちもお前に期待している。」


 バートさんは4人パーティーで構成されている。まずはリーダーで剣士のバートさん。盾役のエラルドさん、魔法使いのアンナさん、そして盗賊のクロエさんだ。バートさん以外とはそんなに話したことはないが、決して悪い印象はない。彼らは同じ故郷出身で組んだパーティーで連携にも定評があるとギルマスに聞いている。Cランク冒険者まで上り詰めた実力は伊達じゃないということだろう。Cランク冒険者といえば、もうまわりからも一人前と認められるランク。私も学ぶことが多いだろう。そう思い、私も今回の依頼で様々学ばせてもらおうと思っている。


「よし、全員揃ったな。じゃあ依頼の説明をする。」

 部屋に入ってきたのは、サブマスのゴンザさんだった。今日は彼から説明を聞くようだ。


「ヒコサブロウは初めての護衛依頼だったな。戦闘能力は申し分ないが、護衛依頼は戦闘とはまた違った能力が求められる。それにお前は基本的にソロ活動だから、これを機会にパーティーとの連携も学んでおけ。」

「はい。宜しくお願い致します。」


「早速だが説明に入るぞ。まずは今回の護衛対象だが、商人のファビアーノ・ベルニ氏とその孫娘であるミーナだ。」

「あのファビアーノさんか…。」

 バートさんはその護衛対象のことは知っているようだった。私も名前くらいは聞いたことある。


 ファビアーノ・ベルニ。商人でありながら姓を持つこと許された商人、いや大商人だ。これは国家に対して大きな貢献をした証である。

 普段はベル王国の王都で活動しているようだが、中規模都市で交易都市でもあるここバシュラトに滞在していることも多いと噂で聞いたことある。事実、彼が経営する店は王都だけではなく、バシュラトにも何店舗もあり、どれも品質が良いものを取り揃えている。日用雑貨から食料品、高級な武具に至るまで店舗があり、レストラン等の事業も手掛けていた。なんでこんなことを知っているかというと、ミナとアイラの受け売りである。彼女たちが彼のお店の服屋で服を購入することが、一種のステータスと言っていたのを覚えている。


「現在ファビアーノ氏は、バシュラトに滞在しているが、急な商談でコザシェヒルに移動することになった。そこで冒険者に護衛をしてほしいと打診があったのだ。」

 コザシェヒルはバシュラトから西方にある都市だ。生糸が有名な街で、それ関連の製品の生産地でもある。馬車で1週間程度要する街だ。


「コザシェヒルですか…。それなりに遠いですね。でもファビアーノ氏であれば家に仕える護衛もいるのでは?そこに私たち冒険者が必要なんですか?」

 バートさんの疑問はもっともだった。あれほどの商家になれば、独自の護衛隊を持っていても不思議ではない。


「そこなんだが、何か今回は大事な商談のようでな。絶対に失敗するわけにはいかないと領主様に相談があったようだ。腕利きの冒険者を紹介してほしいとな。」

「腕利きというのではあれば、私たちより上位ランクの冒険者もいるのでは?」

「そうなんだが。生憎、Aランク冒険者は王都周辺に滞在しているし、バシュラトのBランク冒険者も出払っていてな。そこでお前たち白羽の矢が立ったわけだ。まあヒコサブロウは領主様の推薦だが。」

「…。まあ期待にお応えできるようにがんばります。」

「はっはっは。まあそう難しく考えるな。バシュラトからコザシェヒルまでの街道はしっかりと整備されているし、最近では盗賊やモンスターの目撃もない。時間はかかるがそんなに気を張る必要はないと思うぞ。まあ気を抜かれ過ぎても困るが…。」

 それをフラグというのでは、と内心思ったが、口には出さなかった。


「出発は明後日の朝だ。場所は正門集合だ。各自準備をしっかりして依頼に臨んでくれ。」

「「はい。」」

 これでギルドでの説明会はお開きになった。


―――――


 翌日。出発を明日に控え、私は野営に必要なものなどの買出しをしている。今回は往復2週間の移動。街や村ではなく、街道沿いでの野営もあるだろうと、バートさんが予め必要なものを教えてくれていた。


 但し、単に買出しをしているのではない。実はいくつかの用品は鍛冶スキルで準備してしまおうと思っている。よくよく考えたら、野営に必要な用品も武具と同じように製作することができるのではと思ったからだ。どうせなら、快適な野営を目指したい。良き職場環境に良き成果ありだ。


 だから見た目は一人用のテントでも、中を空間魔法で広げ4人まで寝られるようにベッドを備え付け、さらに魔道具も製作してシャワー室・キッチン完備とした。正直、いつも使っている宿より使いやすさが向上してしまった感はある。


 さらに、大きめのバッグに空間魔法を付与してマジックバックを製作した。マジックバックとはバック内に空間が存在するバックで、見た目以上にたくさんの荷物が入る代物だ。特に交易をメインとする商人は喉から手が出る程欲しい一品らしい。しかし、その製作は難しく、出回っている数も少なく、しかもとても高価だ。物によっては何百万テーレもするそうだ。

 ちなみに私の魔法付与能力は高いらしく、空間内の時間経過は無視されるようだ。その証拠に行きつけの飲食店で作ってもらったシチューが、バッグに収納して数時間後に取り出しても出来立てのままだった。だから調子にのって、いろんな食材というか料理を容器ごと入れてしまった。もちろんさっきのテントもここに入っている。本当は空間魔法そのものを使用すればいいのだが、特殊魔法は使えないことにしているので、こういうことにした。

 もちろん、これらの行為をギルドの鍛冶場でやると目立つので、こっそり街外れの森で行った。


 さて、もう買出しというか用品製作は終わったので、街に戻ってきた。お腹がすいたので、どこかのお店で腹ごしらえでもしようと思っていた時だった。


「ちょっと、放して下さい。」

「まあ、そう言うなよ、姉ちゃん。一緒にお茶するだけだからさ。」


 向こうの噴水広場で、テンプレ的な展開が行われていた…。


 さて…。

読んで下さり、ありがとうございます。


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もし「おもしろい」「続きを読みたい」と思われた方は、宜しくお願い致します。


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