四章、十二宮の勇者の覚醒、プロローグ
宿、風呂場
「んん!?」
愛理はラフォリアと蒼狐と共にお風呂に入っていた、そして体を洗っていたのだが、お尻にムズムズを感じたので、立ち上がる。
「んんん!」
そしてズルルと新しい尻尾が生えて来た、生えて来た数は一本、愛理はこの瞬間四尾となる。
「はわー、驚きました・・・、愛理がこの前言っていた、驚かせてあげるってこの事だったんですね」
初めて妖狐の尻尾が増える瞬間を見たラフォリアは、新しく生えて来た愛理の新しい尻尾を物珍しそうに見つめる。
「はぁはぁ・・・、そうだよ、あー恥ずかしい」
愛理は尻尾が生えて来たせいで上がってしまった息を整えつつ、頬を赤く染める、尻尾が増える瞬間を見られてしまう事は妖狐にとって本能的にかなり恥ずかしい事、それを友に見られてしまったのだ、それはもう顔は真っ赤っかである。
「顔が真っ赤ですけど、のぼせましたか?」
「な、なんでもないよ!」
「・・・」
人間なラフォリアの質問に更に顔を真っ赤にしつつ、愛理はなんでもないと答える、妖狐の本能を理解している、同じ妖狐な蒼狐は愛理の肩をニヤニヤしながらポンと叩く。
「・・・」
「あっ・・・、お、怒りました?」
ただでさえ恥ずかしいのに蒼狐のニヤニヤ笑顔を見て怒った愛理は、瞬時に蒼狐の後ろに回ると、二つの山脈を手を触れ揉みしだく。
「あー!」
風呂場に愛理の猛烈な攻撃を受ける蒼狐の悲鳴が響いた。




