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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
オマケと九尾
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過去と現在と未来

第0世界


愛理は一人第0世界にやって来ていた、アルマとして生きていた頃の思い出の地、かつて地上から宇宙にかけて伸びていた世界樹は消滅している。


「愛理」


過去を懐かしみながら愛理はアルマとして暮らしていた家に向かっている、するとイブが現れ愛理に話しかけた。


「イブ、久し振りだね」


「こちらこそ久し振り、ここには何をしに来たの?、ホームシック?」


「私はアルマでもあるからね、そんな所、たまにここが懐かしくなるのさ」


「そう、なら一緒に歩きましょうか」


「うん」


愛理は姉として慕っていたイブの魂と共に滅びた世界の日本の首都を歩く。


「見て、イブ、あの店のドーナツ美味しかったよね」


「そうね、あなたったらいつの間にか研究所から逃げ出して、どこに行ったのかと探してみたらここに並んでるんですもの、あの時は度々焦ったわ」


「あはは・・・、ごめんなさい」


「はい、許します、あんなやんちゃだったあなたが生まれ変わってそして母親になって、こんなに落ち着いちゃうんだもん、分からないものね」


「落ち着いてないと母親なんて出来ませんから」


「ふふ、そうね、私も桜を育てたからあなたが言っている事はよく分かるわ、ほら着いたわよ」


愛理とイブの目の前にはかつて二人で暮らしていた家、現在の地球と比べても圧倒的に優れた技術で作られた家はアルマとして暮らしていた頃と全く変わらず現存している。


「入りましょうか」


「うん」


愛理はイブと共に家の中に入る、そして幸せな過去をイブと語り合うのだった。



レベンと愛理の家


過去の家族、イブと別れた愛理は現在の家、現在の家族の元に帰って来た。


「お帰り、お母さん」


帰ると椎奈が尻尾を嬉しそうに揺らしながら出迎えてくれた、愛理は取り敢えず娘を抱きしめる。


「もう子供じゃないんだから一々抱きしめないでよ、恥ずかしい」


「私にとってあなたはまだまだ、ううん永遠に子供です、ふふふ、永遠に愛してあげるからねぇ」


「むー」


永遠に愛すると母に言われた椎奈は満更じゃなさそうな表情で大人しくなり素直に母に抱きしめられる。


「あーお姉ちゃんがママに甘えてるー」


「ふふふ、蓮もおいで」


「うーん?、うん」


愛理は片手を広げ蓮に側に来るように言う、蓮は少し迷った後尻尾を振りながら母に抱き着いた。


「あー可愛い、私の娘達は最高だね」


「ママだって」


「最高のお母さんだよ」


「えへへ、ありがとう、嬉しい事を言ってくれたあなた達の為に今日はいつも以上に本気で夕飯を作ってあげよう」


「私カレーがいい!」


「はいはい、一緒に作ろっか?」


「「うん!」」


愛理は可愛い娘達と共にカレーを作る、そして帰って来た夫と共に食卓を囲む。


いつも通りの平穏な暮らし、そんな掛け替えのない幸せを感じながら、愛理は今日も笑顔で未来に向けて生きて行く。

次回は明日奈と愛理のお話

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