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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
オマケと九尾
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勇者君8

天上界


愛理がリーリアを鍛え始めて一ヶ月程経った、素直に愛理の教えを吸収して行くリーリアは、素質の良さもあり、実力を確実に上げていた。


「ねっ師匠、そろそろ私の世界の魔王を倒しに行っても大丈夫じゃないかしら?」


「そうだねぇ、十分だとは思うけども、あなたには切り札が足りないんだよねぇ、どうしよっかなぁ」


愛理としても小技を積み重ねて相手が隙を見せるまでは絶対に自身は隙を見せないと言うリーリアのスタイルは完成したと思っている、しかし相手の隙を作った後の決め手がリーリアには足りないと愛理は思っていた、その為、三十五歳の狐は悩む。


「変身能力はダメだったし」


試しに明日奈のホワイトローズでリーリアが変身出来ないか試してみた事があった、しかしホワイトローズは愛理がそうだったように、リーリアをユーザーとして認識する事が出来ず、変身は出来なかった。


「やっぱアレかな、よし!、見ててね、リーリア!」


そう言って、愛理は両足で地面を強く踏みしめると、グン!と魔力を高める。


「魔力バースト!」


そして魔力をぶつけ合わせて増幅させ身体能力を飛躍的に高める魔力バーストを発動させた。


魔力バーストは身体能力が飛躍的に高まる代わりに魔力を増幅させた倍率に応じて体にダメージが入ると言う諸刃の剣である、しかし小技を積み重ねるというリーリアのスタイルならば、相手の隙を作り大技を当てるときだけに魔力バーストを発動させれば、体に走るダメージは最小で済む、その為リーリア向きの技と言えるのだ。


「すっすご!、変身してないのに凄い力だ!」


「でしょー?、今の私は多分、精霊王モードくらいの強さになってる筈さ」


「おおー!、・・・精霊王モードって何?」


「・・・、と、取り敢えず、あなたなら今のを見て大体やり方は分かったよね!、やってみなさい!」


「全くこの師匠は・・・、説明が面倒だからって・・・、ふっ!」


愛理にやってみろと言われたリーリアは魔力を高める、そして愛理が魔力バーストを発動させた時に感じた、体内で自身の魔力を二つに文割りしぶつけ合う事で無理矢理に増幅させている様子を真似して、魔力バーストを発動させた。


「おおー!、出来た!」


「ふふやっぱり一度で出来たね、良し良し、その調子でぶつけ合う魔力の量を増やしてみな、もっと出力を高めれる筈だよ」


「はい!」


リーリアは先程より三倍多い魔力を体内でぶつけ合わせる、すると更に出力が増し、更に身体能力が上がったのを感じた。


「今のあなたなら全魔力中の25%の魔力のぶつけ合いまでなら耐えれる筈、つまりその時のあなたの魔力量は625%になるってわけ、でも魔力バーストの効果が切れた後は死ぬほど体が痛くなるから注意してね」


「へー!、ねっ、師匠、私もしかしてめちゃくちゃ強くなった?」


「うん、びっくりするくらいにね!」


「やったぁ!」


師に強くなったと言われたリーリアはぴょんぴょんと飛んで喜ぶ、しかし飛んでいる間に魔力バーストが解け体に激しい痛みが走り、地面に倒れた。


「い、痛い・・・」


「あはは・・・、魔力バーストを使うなら仕方ない事さ、慣れだよ慣れ」


「これ慣れれる痛さじゃないと思うんですけど・・・」


体が痛み涙目なリーリアが動けるようになったのは、二十分後であった、この翌日、師と弟子はリーリアの世界に向かう。

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