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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
オマケと九尾
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勇者君5

天上界


天上界、それは修行に最も適した地、誰にも邪魔されず迷惑もかけずに済む正に修行のための地、愛理はここでリーリアを鍛える事にした。


「ねー師匠」


まずは実力を見る為に打ち合ってみようと言う事で、木刀で軽く打ち合っている愛理とリーリア、この程度なら余裕なリーリアは愛理の義手を見てとある事が聞きたくなり質問する。


「どーした?」


「師匠の腕の事でさぁ聞きたい事があるの、右腕が吹き飛ばされた時って痛かった?」


今後戦い続ければ自分も腕が吹っ飛んでしまうかもしれない、そう考えるリーリアは吹き飛ばされる前にどの程度痛いのかを知っておけばマシになるだろうと思い、この質問をした。


「そうだねぇ、あの時の私はねもう自分が誰なのかすら分かってなかったんだよ、だから記憶も曖昧でねぇ、正直言うと痛みなんて覚えてないや、参考にならなくてごめんね?」


「そっかぁ、セィ!」


期待していた返答を貰えなかったリーリアは残念そうにしつつも、見事な突きを放つ、しかし愛理はリーリアの木刀を軽く銀色の義手で弾き、突きを放った後の姿勢のままのリーリアの首に木刀を突き付けた。


「弟子よ、今の駄目な所を言ってみなさいな」


「早く勝とうとしすぎて、隙の大きな攻撃を出してしまいました・・・」


「正解、確実に押し切れる、と思うまでは小技を繋げていくそして戦闘中に焦らない、これが鉄則、覚えておきなさい」


「はい!」


「よし!、じゃあもう一度打ち合ってみよう!」


愛理とリーリアは剣を構え再び打ち合い始めた、その様子を明日奈と神狐が見ている。


「あの子がもう三人目の弟子とはねぇ」


「明日奈よ、お主は弟子を何人育てた?」


「え、えーと、メリアは私の剣術を見てあそこまで強くなったから多分弟子だし、未来と今日香も私が剣を教えたから弟子だし・・・、後は愛理も私の弟子ね!、・・・四人です」


「歳を考えると弟子の数が少なすぎるぞお主・・・」


「う、うるさい」


神狐に本当の事を言われ怒った明日奈が神狐をポカポカと叩き母と娘で戯れ合ってるうちに、愛理はリーリアとの打ち合いをやめたようで明日奈の元にやって来た。


「な、何よ?愛理?」


既に師としての経歴を抜かれそうな愛理を明日奈は恐る恐ると見上げる。


「リーリアにさぁ、強い人同士の戦いを見せてあげたいんだ、だから私とちょっと本気でやってくれないかな?、お婆ちゃん、いや師匠?」


「そ、そうよ私はあなたの師匠よ、良いわよやってやるわよ、ほらホワイトローズ、久し振りの本気での戦いよ!」


(よっし、乗った!)


明日奈の事をよーく理解している愛理は、自分の口車に明日奈が乗ったのを見て内心ガッツポーズした。


(愛理も大人になったものです)


「Yesマスター、レーヴァモード起動!」


「ふふ、今日は簡単には行かないわよ!愛理!」


「私だって手は抜かないよ!、ゼロフォーム!」


蒼と白金の勇者と金の聖杯のガチバトルが始まる。



「いきなりだけど喰らいなさい!、レーヴァブラスター!」


(こう来ると思ってチャージしておいて正解でした)


「大人気ないのぅ」


本気で愛理に勝つつもりの明日奈は開幕早々にレーヴァブラスターを愛理に向けて放った、愛理は迫るブラスターを落ち着いて見据え、縦回転の斬撃で空にへと逸らした。


「ッー!、あなたってば本当に強くなっちゃって!このぉ!」


大抵の敵ならばレーヴァブラスターを放たれると終わりであり、明日奈が一番の信頼を寄せている技なのだが、愛理は涼しい顔で弾いた、それを見た明日奈は明らかにムキになった表情で愛理に向かって行く。


「おっ、面白い事やってんねぇ」


そこに暇潰しに天上界にやって来たメリアが現れた、いきなりの高次元すぎる戦いを見て目を点にしポカーンとしていたリーリアは、いきなり現れた更なる強者を見てハッとし現実に帰って来た。


(この人も凄い、と言うかここにいる人みんな凄い!)


「明日奈〜!、愛理〜、私も混ぜてよ!」


「良いよー!」


「なっ!?」


「よっし!」


愛理の声を聞いたメリアはインフェルノモードに変身し、明日奈に迫る。


「明日奈と戦うの久し振りだなぁ、すっごく楽しいよ!」


「ふふっ!私もよ!」


戦闘狂な面もある多重世界のトップに立つ実力を持つ三人のあくまでも、ちょっとした戦い、は徐々に激しさを増して行く。

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