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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
金色の九尾最終部、世界樹編、「金色の物語」
401/422

The Last Battle

軌道エレベーター頂上


ぶつかり合う二つの巨大な力と力は軌道エレベーターを揺らす。


「オメガソード!」


「シャドーブレイド!」


二人の斬撃がぶつかり合い火花が散る、愛理がナハトの顎を蹴り上げると、ナハトが愛理の顔を殴る、全くの互角どちらが勝つか全くわからない戦いが続いていた。


「君はもう僕に追いつけない!、あの頃のように僕がどうやっても追いつく事の出来なかった君のようにね!」


「そんなのやってみなきゃ分からない!」


背中の羽を広げ宙に浮かぶ愛理、それを見てナハトも浮かぶ、同時に前進した二人は同時に攻撃を放ち、ナハトは拳に溜めた一撃を愛理に向けて放つ。


「ッ!」


愛理はその攻撃を義足を犠牲にして防ぎ、ナハトの体を切り裂いた、しかしナハトも負けじと愛理の腹を手刀で貫く。


「まだだぁ!」


愛理は刺さった手刀を一歩下がる事で引き抜くと、ナハトの顔を殴る。


「甘い!」


しかしバランスの崩れている状態のパンチは威力が弱くナハトは殴り返してきた、ナハトに殴られた愛理は地面に落ちる。


「はぁはぁ・・・、私は負けない!」


なくなった足のせいで立てない愛理は剣を鞘に戻し背中の羽を支えにしてどうにか立つと、ナハトに両手を向ける、ゼロアルティメシアのゼロフォームオメガバージョン、ゼロアルティメシアオメガを放つつもりなのだ。


「良いや!、君の負けだ!、シャドー!ジ・エンド!」


影を収束させシャドージ・エンドを放つナハト、対する愛理は、ゼロアルティメシアオメガを放った。


「うぉぉぉぉ!」


「やぁぁぁぁ!」


ぶつかり合う二つの砲撃、しかし足を失った愛理の方が不利であり押し込まれて行く。


「く、ううう!」


次に限界が訪れたのは右腕だ、先端から徐々に消滅して行く、愛理は両手で放っていた砲撃を左手に集める。


「愛ちゃん!」


「お母さん!」


灯理とラフォリアが愛理の元に来て、その体を支える、愛理は身に触れる二人の温かな感触に力を感じ、更に増した力でナハトを押し込んで行く。


「何故だ!、何故君はいつもそうやって!」


「何故だって?、こんな事も分からないの!?、私は誰かを愛する事が出来る!、でもあなたは出来ない、だから一人なの!」


「う、うるさい!、僕は欲しいものを手に入れればそれで良いんだ!、だから僕は僕が全てを支配する世界を作る!」


「人が人を支配するそれが一番ダメな事なんだ!そんな世界を作ろうとしているあなたを私は絶対に倒す!、来い!精霊達!、私に力を!」


愛理は全精霊の同時召喚をした、その瞬間軌道エレベーターの周囲に全ての精霊達の紋章が現れ愛理に力を与える。


「いっけぇぇぇぇ!」


「しねぇぇぇ!アルマァァァァ!」


愛理の全てをかけた攻撃はナハトの攻撃を突き破り彼を呑み込んだ、全身に強力な魔力を浴びたナハトは成すすべもなく身を焼かれ地面に倒れる。


「何故だ、何故なんだ・・・」


絶対に勝てる筈だった、戦いに負けたナハトは涙を流す、そしてそのまま生き絶えた。


「ナハト・・・、あなたのその野心が少しでも他人の為に使えればこんな事にはならなかったのに・・・」


愛理は生き絶えたナハトを見て涙を流す、そして仲間達と共にDIVAの元に向かうのだった。



DIVAの部屋


「久し振りだね、DIVA」


血だらけとなり傷だらけの愛理は長き時の中を生き続けて来たDIVAの目の前に立っている、それぞれの元に戻った武器を手に持つ仲間達と共に。


「私はあなたを破壊する、あなたがいればあなたを求めまた争いが起こるかもしれない、私はもうそんなのは嫌だ、だから・・・」


愛理はそう言うと背中の羽で飛びDIVAに触れる、するとDIVAがウィンドウを表示した。


『会いに来てくれてありがとう、お母さん』


「ッ!、ごめん、ごめんね、DIVA」


涙を流しながら愛理はDIVAに手を向けた。


「さようなら・・・」


愛理が放った魔法はDIVAを一瞬にして消し去った、その瞬間、新たな世界が生まれる事はなくなる、これで未来永劫DIVAを巡る争いが発生する事はなくなった。


「・・・、帰りましょう」


「うん、私達の家に」


愛理は仲間に支えられながら、DIVAが世界を作り続けていた場所を離れて行く、部屋を出る瞬間振り返ると幼い灯理に似た少女が愛理に向けて微笑みかけていた、愛理は少女に微笑み返すと、少女は手を振り、天に昇って行った。

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