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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
第二部二章、黒いアーマーデバイスと九尾
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二十七話

敵基地内部


「はぁ!」


「セェイ!」


愛理とセシリアはミルズに斬りかかり、殴りかかる。


「ボイスシールド」


ミルズは声の波動で愛理の剣とセシリアのハンマーを止めた、そして声の波動で愛理とセシリアを跳ね返した。


「これがもう一つの僕の能力さぁ、君達は僕の声を打ち破れないと僕には近付けないよ!」


「へぇ!、ならこれならどうかしら!」


ミルズのすぐ後ろに迫った明日奈はプラチナブラスターを撃ち込む、しかしブラスターもミルズの声の膜により分散した。


「厄介ね・・・」


「対抗出来る力があると良いんですけど」


「それならあるよ!、ヴァルゴモード!」


ヴァルゴの歌の力ならミルズの声の力に対抗出来るかもしれないと考えた愛理はヴァルゴモードに変身する、そして脳内に聞こえるヴァルゴの声に導かれながら歌を歌う。


「なっ!?、僕の声が!、この!」


ミルズは更に声量を上げて歌を歌う愛理に対抗する、しかし愛理に注目するあまり明日奈とセシリアへの注意が散漫となっていた、二人の同時攻撃に気付いたミルズは後ろに大きく飛んで躱した。


「ハッ!、声の効果が薄くされても僕には体術がある!」


更に追撃を仕掛けて来る明日奈とセシリアの攻撃を避けて、ミルズは明日奈を後ろから蹴り、セシリアは前に回り込んでアッパーを喰らわせた。


「ッ!」


明日奈はすぐに殴り返すがミルズは更に上手だ、明日奈にカウンターを喰らわせ、カウンターを喰らった明日奈は尻餅を付く。


「てぇやぁ!」


セシリアは回転しながらハンマーをミルズに打ちつけようとする、しかしまだシールド程度には使える声の力でミルズは攻撃を防ぎ、セシリアの腹を蹴り付ける、セシリアは足が折れそうになるのをなんとか堪え頭突きを喰らわせようとするが、先にミルズに殴られ、地面に倒れる。


(ダメだ、攻撃も防がれてるし、あの体術には二人じゃ足りない、なら・・・)


愛理は一度変身を解き、ジェミニモードに変身する、そしてもう一人の自分をヴァルゴモードに変身させ、本体である自分がミルズに向かって行く。


「てぇや!」


セシリアと同じくハンマーで愛理はミルズに攻撃する、ミルズの右ストレートをなんとか左手で受け止め、ミルズの左足での蹴りを足で止めて、ハンマーを顔に向けて振るう、ミルズは顔を逸らして愛理のハンマーを躱した。


「ふん、この近距離では絶対に負けない!」


「それはこっちのセリフだよ!」


グングンと減って行く魔力愛理は冷や汗を掻きながら、ミルズに向けて左ストレートを放つ、ミルズはそれをガードし殴り返す、愛理はハンマーでそれを防ぎ、足を振り上げるが、ミルズは体を逸らして躱した。


「この!」


体を逸らした体勢のミルズに愛理は回転しながらハンマーを振るう、ミルズはそれを敢えて喰らうことで愛理の動きを止め、愛理を殴り倒す。


「私達だって!」


「まだ行けます!」


「ハッ!」


飛びかかって来る明日奈とセシリアにミルズは声の塊を放つ、セシリアはそれに弾き飛ばれ、明日奈は剣を地面に刺してなんとか堪えた、そして剣を振り上げ、ミルズの体に大きな切り傷を作った。


「クッソ!、負けるか!」


(ッ、魔力が・・・)


愛理はもう残り魔力が少ない事を自覚する、その為ヴァルゴフォームだけに変身を絞り、明日奈とセシリアを信じる事にする、明日奈は愛理の思いを感じながらミルズに向けて剣を振るう。


「プラチナソード!」


「ボイスナックル!」


ミルズの拳に声の力を纏わせた一撃と明日奈の光の剣がぶつかり合う。


「押し切る!」


明日奈は全力で身体強化を発動させ、ミルズを押し切った、押し切られたミルズはたたらを踏む。


「ミョルニルインパクト!」


よろ付くミルズにセシリアが渾身の一撃を加えた、セシリアの攻撃を喰らったミルズは力なくな倒れた。


「ハァァ、強かったね」


「ええ」


ミルズに勝った愛理達はミルズに手錠をかけ地球支部に送った、愛理達はミルズに勝てた事に安堵しため息を吐く、同時にエージェント達が黒いアーマーデバイサー達に勝利し戦いは終わった。



戦いの後ワールドセイバーのエージェント達は総出で基地内部の調査をし、発見した基地のメインコンピュータを調べ、複数の敵本部の所在地を見つけた、これから一日休んだ後、敵本部に乗り込む予定だ。


「・・・、これで黒いアーマーデバイスの製造は止まるんだね・・・」


「ええ、でも奴等は各世界に黒いアーマーデバイスをばら撒いてる、私達にはクラフトデビルズを倒した後もそれらを駆除する仕事が残っているわ」


そうクラフトデビルズを倒したとしてもまだまだワールドセイバーの戦いは終わらない、黒いアーマーデバイスの駆除が完全に完了した時、完全な戦の収束となるのだ。


(・・・、組織を潰したら終わりだと思ってたけど、私の復讐もそれまでは終わらない訳だ)


ティナは友となった愛理の為にも早く真っさらな状態になり、心から愛理と一緒に笑い合う為に、早く黒いアーマーデバイスの駆除が完了する事を望む。

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