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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
第二部二章、黒いアーマーデバイスと九尾
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六話

チーム72


チーム72の部屋で愛理は鼻歌を歌いながら尻尾の手入れをしていた。


「九本もある尻尾の手入れって大変じゃない?」


愛理が尻尾の手入れをする様子を見てティナが大変じゃないかと質問した。


「うん大変だよ、でもねぇ、尻尾は私達妖狐の誇り宝物なの、だから常に綺麗にしておきたいんだ」


「ふぅん」


ティナは愛理の尻尾の手入れの手伝いをしようと思ったのだろう、机の上に置いてある櫛を手に取ると愛理の背後に回り尻尾の毛に櫛を通す、他人に尻尾を触られるのは本能的に嫌な事なので、愛理はムズムズしながらもティナが自分の尻尾に櫛を通すのを我慢する。


「あー!、私もやりたいです!」


そこにお菓子の買い出しに行っており戻って来たセシリアが現れ、ティナが愛理の尻尾に櫛を通しているのを見て、自分もやりたいと言った、他人に櫛を通されるムズムズに耐えている愛理は無言で頷く、それを見たセシリアは嬉しそうな顔で櫛を手に取るとティナと共に愛理の尻尾の手入れを始めた。


「それにしても先輩って尻尾の毛並みも綺麗ですけど、髪の毛も綺麗ですよね」


「確かにね、綺麗な金色」


この日はストレートにしている愛理の髪の毛にセシリアとティナは触れる、二人が触る愛理の髪の毛はとてもサラサラとしており触っていて気持ちが良い。


「ふふふ、愛理はねー、もうすぐ結婚する彼の為に色々と努力してるのよ、毎日自分の・・・」


「あー!、何を言おうとしてるのかな!、お婆ちゃん!」


明日奈が何か言いかけたのを聞いて愛理は立ち上がり大きな声を出して遮る。


「えっ?、髪を綺麗に洗ってると言おうとしたのだけれど、何を想像したの?、もしかして他の事もしてるのかしら?」


「な、何もしてないもん・・・」


「凄い目が泳いでます、怪しいですねぇ」


激しく目が泳ぐ愛理、それを見た三人はニヤニヤ笑いながら愛理に詰め寄って行く。


「よ、用事を思い出した!、それじゃあね!」


「逃がさないわ」


「くはっ!?」


愛理は迫って来る三人、特に明日奈に脅威を感じ慌てて逃げようとするが、明日奈は猛烈なスピードで動きあっという間に愛理を捕まえた、明日奈に捕まった愛理は涙目になりつつ洗いざらい普段家でどんな努力をしているのか、丁度任務から戻って来たミーヤも加わり全て暴露させられたのだった。





「振り向いてくれません・・・」


「やり過ぎたわね」


「でもああ言うところが可愛いのよね、愛理って」


散々恥ずかしい思いをした愛理は部屋の隅っこ三角座りして拗ねている、先程から明日奈達はやり過ぎた事を謝っているのだが無反応である、これは相当拗ねている。


「それにしても毎日自分のおっ・・・」


「だー!、ティナ!、ラバルさんも居るのに何でそれから言おうとするの!」


「あっ、やっぱりこれを言ったら振り返ったわね、単純ね、あなた」


策士なティナの手に引っかかり、ハッとした表情を見せた愛理はまたそっぽを向き三角座りをする、今度は先程までイライラした様子で振っていた九本の尻尾で自分を包んでいる。


「・・・」


ティナはそおっと愛理の背後に近付くと愛理の胸を鷲掴みにした、流石に予想外過ぎたのか愛理の尻尾の毛が全て逆立っている。


「い、いきなり何かな?」


「ほら私って胸ないじゃない?、だから大きい子のを見るとこうしたくなるのよ、あなたのこれ大きくて柔らかいわね」


ティナは喋りながら愛理の胸を揉む、ラバルはその光景を見て慌てて目線を逸らす。


「ふー、満足、ありがとね、愛理」


そして思う存分愛理の胸を楽しんだティナは、満足気な表情で愛理にお礼を言うと、椅子に座りコーヒーを啜る、散々胸を揉まれた愛理は若干頬を赤くし肩で息をしている。


「私も触って良いですか!?」


「もう好きにして・・・」


散々からかわれ、もうどうとでもなれモードに入った愛理は、今度はセシリアに胸を揉まれるのだった。




夕方、また部屋の隅で三角座りをしている愛理をラバルが慰めていると、明日奈の端末から任務の通達を知らせるベルが鳴った、明日奈は慌てて自分の端末を確認する。


「二人の黒いアーマーデバイサーが第1世界のワールドセイバー総本部に攻め込んで来た、即刻対処に迎えですって、みんな行くわよ!」


「「了解!」」


総本部を落とされるわけにはいかない、愛理達は黒いアーマーデバイサーが現れた街へと転移した。



第1世界、ワールドセイバー総本部


ワールドセイバー総本部の前の広場では、黒服を着た者達とエージェント達の戦いが繰り広げられていた、黒服を着た者達の背後には二人の黒いアーマーデバイサーがおり、時折エージェント達に向けて攻撃を仕掛けては元の場所に戻っている。


「ふふふ、ワールドセイバーの総本部も大した事ないね」


「あぁ、この程度なら私一人でも十分だ」


エージェント達の実力が明確に自分以下だと判断した二人の少女は、エージェント達を嘲笑う。


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