二章、島と島を巡る旅と三尾プロローグ
路地裏
明日奈は一人の黒の空賊団の男を捕らえていた、情報を聞き出す為に。
「この世界に闇が隠れ潜んでいると聞いた、あなた達黒の空賊団は何か知ってるんじゃない?教えて?」
「な、何故それを!?」
男の反応を見て明日奈はやはりと思う、一国を滅ぼす程の力を何故、黒の空賊団が手に入れられたのかと言うとそれは彼等が闇と繋がっているからだ、闇と繋がりを持つ事により手に入れた力で黒の空賊団は一国を滅ぼしたのだろうと明日奈は考える。
「上の奴等が闇を復活させようと何かしているのは知ってる!でも俺たちみたいな下っ端はそんな噂しか知らない!本当だ!」
男の声は死にたくないのだろう必死だ、明日奈は男の様子を見て思う、こいつは本当にこれ以上の情報を持たないのだろうと。
「ふぅん、分かったわ、許してあげる」
「本当か?」
「ええ、私はだけどね」
明日奈はワールドセイバーのエージェントならば誰もが持つ、犯罪者を強制的にワールドセイバーの牢屋に送る手錠を男にかけた。
「なっ!?」
「ふふふ、ワールドセイバーの牢屋にご案内よ〜」
次の瞬間驚いた顔をした男は消えて行った、恐らくは送られた先の牢屋でさらなる尋問を受けるはずだ。
「黒の空賊団、追うべきよね?ホワイトローズ」
「Yes」
追うべき相手を黒の空賊団に設定した明日奈は、愛理とラフォリアが居る宿に向けて、尻尾を揺らし帰って行った。




