愛理に会いに来たラフォリア
地球
半年前、会いに来ては駄目だと分かっていた、しかしラフォリアは我慢し切れず、いつか愛理が見せてくれた彼女の故郷の写真を強く思い浮かべる事で地球に転移して来ていた。
「ここが愛ちゃんの世界、凄いですね・・・」
ラフォリアは車を見て呆然と眺める、何故あれは馬に引かれていないのに動いているのだ、原理が分からない。
「愛ちゃんの魔力は・・・、あった」
しかしそんな事はどうでも良い、今は愛理に会いたい、ラフォリアは愛理の魔力を探り、愛理の場所を探るとそちらに向けて歩いて行く。
ワールドセイバー地球支部近く
「・・・」
夕方、ラフォリアは地球支部の前にいた、すると半年前の愛理がセシリアと共に地球支部から出て来た。
「先輩、今日はどこでご飯たべるんですか?」
「うーん?、セシリアが決めて良いよ?」
「分かりました、なら美味しいお肉を出すお店があるんです、そこに行きましょう!」
「良いね、そうと決まれば行こう!」
愛理はラフォリアに気付かず、セシリアと共に夕食を食べに行ってしまった。
「・・・」
話しかければ良いのにその言葉が出なかったラフォリアは胸に手を当てて愛理の背中を見つめる、もし振り返ってくれれば話そう、振り返ってくれなかったら・・・。
「後、半年、後半年だけ待ちましょう・・・」




