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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
一部最終章、黒の王の復活と九尾
148/422

四話

ブラックウルフェン本拠地、最上階


「いっくよ!」


大きく息を吸い、力を溜めた愛理は、限界まで溜まった所で力を解放し、前方のアルファルドと菜乃葉に向けて駆け出した。


「速い・・・!」


麗蘭は愛理の速さに驚く、麗蘭が驚いている間に愛理は二人の悪魔の間に入り込み、アルファルドは剣で斬り飛ばし、菜乃葉は回し蹴りで蹴り飛ばした。


「やるな!、しかし!」


愛理に飛ばされたアルファルドはすぐに立ち直り、愛理に迫る。


「レーヴァソード!」


しかし、明日奈が彼の剣を受け止め、そして押し切った、アルファルドを押し切った明日奈の背中を狙い菜乃葉が攻撃を仕掛けるが、麗蘭が鋭く伸びた菜乃葉の爪を刀で受け止め、蹴りを放つ事で後退させる。


「ダークショット!」


アルファルドは愛理達に向けて闇の力を収束させた砲撃を放った。


「エクスソード!!」


愛理は迫る砲撃を虹色に光る斬撃で弾いた、そしてその技を発動させたまま、アルファルドに迫る。


「何!?、ダークソード!」


「いっけぇ!」


アルファルドは迫る愛理にダークソードを放つ、愛理はダークソードに自身の剣を打ち付けた。


「グォォ!?」


愛理の斬撃を受け止めた瞬間、アルファルドの腕が吹き飛んだ。


「ハァァ!」


腕が吹き飛び怯むアルファルドに愛理は、大きく反動をつけた左ストレートを放つ、愛理の左ストレートを喰らったアルファルドは後頭部から地面に叩き付けられる。


「ヒヒヒ!、死ねぇ!」


菜乃葉は明日奈と麗蘭に連続して闇の塊を投げ付けてくる、明日奈はそれをガンモードのレーヴァローズで撃ち落とし、麗蘭が菜乃葉に迫る。


「煌めけ!、村雨!」


麗蘭はまず光を放つ村雨で、麗蘭の体を縦に斬り裂き、斬られ怯んだ菜乃葉の顔を横振りの斬撃で斬り飛ばした。


「今よ!、愛理!」


「うん!」


闇の眷属である二人は倒れた、しかし復活するまでは時間がかかる、明日奈の声を聞いた愛理は二人が復活する前に闇を破壊する為、闇の者の繭へと迫る。


「させん!」


アルファルドは闇の力を行使し、復活の速度を上げると、体の修復を一瞬で終わらせ、愛理の前に回り込む。


「あたしも、復活だぜぇ!」


菜乃葉も一瞬での復活を果たした、菜乃葉は背後から愛理に迫る。


「あんた達は」


「退いてなさい!」


明日奈と麗蘭が愛理の行く先を阻むアルファルドと菜乃葉を退かせた、アルファルドが目の前から消えた事で、愛理の道が開く、愛理は全力で走り、闇の者の繭へと取り付いた。


「これが終わりだよ!、エクスブレイカー!」


愛理は両手でエクスカリバーを持ち頭上に構える、頭上に剣先を向けた瞬間、虹色の魔力がエクスカリバーはから放出された、そして愛理は闇の者の繭に向けて、天井を破壊しつつエクスブレイカーを振り下ろした。






「愛ちゃん!」


巻き起こる砂埃、ベルガ達を打ち倒したラフォリアは嬉しそうな顔で愛理に近付く。


「やった、やったよ、リアちゃん、私、闇の者の封印を止めた!」


「はい!、感じました!」


ラフォリアはこの部屋に来る前に闇の者の、気配、が消えるのを感じた、その為嬉しそうな表情で愛理に近付いたのだ。


「やったな、愛理」


レベンも愛理に近付き愛理の頭を撫でる、大好きな彼に頭を撫でられる愛理は、嬉しそうに微笑む。


「そんな・・・、馬鹿な・・・」


アルファルドは両手を地面に着き途方にくれている、闇の眷属である彼の使命は闇の者の復活だ、それを果たせなかった彼は絶望するしかない。


「・・・」


明日奈と麗蘭は闇の者の眷属であり、そして生かしておけば世界の脅威となるであろうアルファルドと菜乃葉にトドメを刺す為に近付いていく、その時だった、何もない場所にピシリと亀裂が走ったのは。


「この力は!?、フハハ!、流石は我が君だ!」


「まさか!、そんなっ!」


亀裂から感じる力にアルファルドは歓喜し、愛理は絶望する、亀裂から感じる力、それは確かに消し去ったと思った闇の者の力だったからだ。


「・・・」


亀裂が割れ、現れた異空間の扉からヌッと一人の人物が現れる、その者は美しい女の姿をしていた。


「・・・」


女はアルファルドに近付いていく、愛理達はただただその様子を見守るしかない。


「よくぞ、我の復活を成し遂げたな、我が眷属よ、後で褒美をやろう」


「はっ、有難き幸せ」


頭を下げ、感謝の言葉を闇の者に伝えたアルファルドを見て満足気な表情を見てた闇の者は、愛理の方を向く。


「あぁ、愛しき十二宮の勇者よ、久し振りだな、会いたかったぞ」


闇の者はまるで恋い焦がれる少女のような表情で愛理に近付いて来る、愛理は後退りするが、彼女は次の瞬間には愛理の目の前にいた、闇の者は愛理の顎を手をかける。


「ふふふ、今宵のそなたは女か、しかしそれも良かろう」


そして闇の者は愛理の顔に顔を近づけて行く、愛理はそれを見て慌てて後ろに飛び、それを避けた。


「ふふふ、躱したか」


闇の者のもう片方の手からは黒い闇の剣が現れていた、もし愛理が後ろに飛ばなければ愛理は闇の剣に突き刺され殺されていただろう。


「さぁ、我が眷属よ、我の世界に行け、そして我を待て、我が戻った時にそなた達に褒美をやる、我は十二宮の勇者と、遊びたいのでな」


「はっ」


闇の者の言葉を聞き、アルファルドと菜乃葉は消えた、闇の者が言った、彼女の世界へと向かったのだろう。


「さて、久方振りに遊ぼうか、十二宮の勇者よ、今宵のそなたも愉しませてくれる事を期待するぞ?、このヴァレンシーナをな!」


闇の者、ヴァレンシーナは剣を構え愛理に向けてゆっくりと歩いて来る。


「愛理、やるしかないわ、戦うわよ」


「うん、やろう、お婆ちゃん」


「私達も戦わせて貰います」


「うん、みんなであいつを倒そう!」


「「おう!」」


愛理達、フォックステイルとヴァレンシーナの戦いが始まる。

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