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一部最終章、黒の王の復活と九尾プロローグ
精霊界
愛理は明日奈と共に精霊界に訪れていた。
「・・・」
「・・・」
朝から明日奈が何やらニマニマと愛理を見て来る、その視線が気になる愛理はずっとソワソワしっぱなしだ。
「もう!、なぁに?、お婆ちゃん!」
「いやぁ、あなたも大人になったんだなぁってね、赤飯炊こうか?」
「むー!」
遂に我慢出来なくなった愛理が明日奈になぁに?と聞くが、揶揄われた、愛理は頬を膨らませて拗ねる。
「まぁまぁ、さぁ愛理、私と契約しましょうか」
「はい、愛奈さん」
精霊王愛奈と、その名の一部を引き継ぎし者愛理は、手を合わせ魔力を交わし合う。
(くっ!?、なんて強い魔力!)
愛理は愛奈の力に押し切られそうになりつつも、なんとか堪え愛奈の魔力を受け入れていく、そして・・・。
「はい、契約完了、これであなたは十二宮の勇者として完成した、その力、上手く使いなさい」
「はい!」
愛奈との契約を果たした愛理はまだまだニマニマとしている明日奈を見て、頬を膨らませつつ、精霊界から出て行った。




