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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
五章、聖遺物を巡る戦いと九尾
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十八話

朝、レベンの部屋


愛理は夜、眠ったフリをしつつ考えていた、手を出してくれないのなら、彼が手を出したくなるように誘惑しまくってやると、そして、早速夜のうちに考えていた作戦を実行する。


「よいしょっと」


寝間着のズボンを脱ぎ、布団を捲ればショーツが見えるようにし、そしてパジャマのボタンを外し、ブラが見えるようにする、そこまでやってから愛理は狸寝入りした。


暫く待つとレベンが眼を覚ます、眼を覚ましたレベンは布団を捲り体を起こす、そして隣に眠る愛理を見て眼を見開く、隣に眠る彼女があられもない格好で寝ているのだ、レベンはかなり焦る。


「手は・・・、出していない、うむ・・・出していない」


そして夜の事を思い出し、手を出していないと確認し安心すると、レベンは床に落ちている愛理のズボンを拾う。


「このままにしておく訳にはいかないからな・・・」


レベンは拾った愛理のズボンを履かせて行く、どうしても目に入る愛理が身に付けるショーツを出来るだけ見ないようにしつつ。


「今度はこっちか・・・」


目にしてしまった愛理のショーツをどうにかして忘れようとしつつ、色はピンクかとも思いつつ、レベンは今度は上着のボタンを閉めようとする。


(やはり、歳の割には大きいな・・・、いかんいかん何を考えているのだ、私は)


レベンはこれまでも何度も触れされたりしてくる感触や、今実際に目にしたピンク色のブラ越しの胸を見て、愛理の胸の大きさを実感するが、そそくさと邪念を追い払い、ボタンを閉めて行く。


「んっ・・・」


ただ狸寝入りをしているつもりはない愛理は、レベンが胸の位置のボタンを閉めようとしたところで彼の手に胸が触れるように動いた、愛理が動いた事でレベンの手は愛理の胸に触れ、レベンは柔らかい感触を確かに手に感じた。


「・・・」


レベンは今の愛理の動きを見て、実は愛理が起きているのではないかと思い顔を見つつ、ボタンを閉めて行く。


「ふぅ・・・」


大仕事を終えたレベンは、ため息を吐きつつベッドから降りると服を着替え、部屋から出て行った。


「・・・」


バタンとドアが閉まってから愛理は体を起こす、そして・・・。


「よっし!」


最初の作戦が大成功した事を喜び、ガッツポーズするのだった。



リビング


「おはよー」


「おはよう」


一度事務所に向かい服を着替えた愛理は一人コーヒーを飲む、レベンの隣に座る。


「ねっ?、膝の上に座って良い?」


「あぁ」


「えへへ、やった」


彼に膝の上に座っても良いと言われた愛理は、レベンの膝の上に座る。


「それでね?、ぎゅーてして?」


「分かった」


愛理のブラとショーツを見てしまった負い目があるレベンは、愛理の要求を素直に聞く、愛理の要求通りギューと抱き締めると綺麗な金色の髪からフワリとシャンプーの甘い香りがした。


「やはり君は小さいな」


「むー、小さいのは背だけだよ、それもそのうち伸びるし、ここは自信あるもん!」


レベンに小さいと言われた愛理は、少し体をズラし、自身を抱き締める彼の腕に胸を当てる。


「ほら、大きいから当たるでしょ!」


「あ、あぁ」


レベンは腕に触れる愛理の胸の感触に理性を総動員させて耐える、このような誘惑をされれば、そのうちこの少女を襲ってしまいそうだ。


「ほら!、触っても良いよ!」


勢い勝負に出ている愛理は、勢いで彼に胸を触って貰おうとする。


「・・・」


愛理の勢いに乗せられたレベンは、徐々に手を動かし愛理の胸に手を近付けて行き、愛理の胸に手を触れる、そして優しく揉み始めた、手に触れる愛理の胸はとても柔らかかった。


「んっ」


初めて彼に胸を触って貰った愛理は、その嬉しさもあり少し声を漏らす。


(待て待て!、私は何をしているのだ!)


ここでレベンの理性が戻る、慌てた様子で揉んでいた愛理の両胸から手を離すと、愛理を膝の上から下ろした。


「すまない!、外に出て落ち着いて来る!」


「うん」


そしてレベンは頭を冷やす為に部屋から出て行った。


(えへへ、レベンさんに触って貰っちゃった、嬉しいなぁ)


愛理は初めて彼に触って貰った事を頬に手を当てて喜ぶ。


「大胆ですねぇ、愛理ちゃん」


キャーキャーと喜ぶ愛理に蒼狐が庭の扉の方から近付いてくる、蒼狐は愛理とレベンの様子を見ていたようで若干頬を染めている。


「そりゃレベンさんの事、大好きだもん、どこまでも大胆に慣れるよぉ〜」


「ふーむ、そう言うものなのですか」


「そうなの」


蒼狐は愛理の今の体験についての感想を更に聞く、愛理は照れながらも感想を話すのだった。




愛理はリビングでコーヒーを飲みつつ、ラフォリアの方を向くが、彼女は何故か頬を染めて視線を逸らす。


「どったの?」


「な、なんでも?」


「ふぅん」


目を合わせようとしても視線を逸らすラフォリアを不思議に思いつつ、麗蘭を見るとこっちも頬を染めて視線を逸らす。


「?」


愛理は麗蘭の事も不思議に思いつつ、今度は明日奈の方を見ると、明日奈はVサインを出して来た、それを見て愛理は理解する、先程の愛理とレベンの行為を、彼女らは見ていたのだと。


「二人とも、お子様だなぁ」


「お、お子様とはなんですか!、私も彼氏が出来ればあのくらい!」


「そうよ私だって!」


「「あっ・・・」」


愛理のカマかけに二人は見事に引っかかった、引っかかった事に気付いた二人は同時にしまったと言った表情を見せると俯き、先程よりも顔を赤く染める。


「まぁまぁ、愛理?、あんまりからかわないの、ねぇ、ケーニ?」


「!」


明日奈に突然話を振られたケーニは驚いた様子で顔を上げる。


「ずっと思ってたのだけれど、あなた、好きな子いるんじゃない?」


「!?」


明日奈に好きな人がいると看破されたケーニは一気に思考を加速させる。


(ど、どうする?、確かにラフォリアの事は好きだが、みんながいる今、言える訳ねぇ・・・)


「そ、その、言いたくないっす」


考えた結果、ケーニは言わない事にした。


「ふぅん、まぁ良いわ、でも彼女、モテるかもしれないわよ?、好きなら急ぎなさいな」


「は、はい」


(ケーニの好きな人とは誰なのでしょう?)


ラフォリアはケーニの好きな人とは誰なのか気にすると、少し胸がチクリと痛んだのを感じた、しかし今のラフォリアには、その気持ちがなんなのかは分からなかった。

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