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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
第一部、一章冒険の始まりと三尾
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side明日奈

日本、紫龍機関


明日奈がかつて住んでいた町の近くの森、ここに紫龍機関の本部がある、ここに転移して来た明日奈は、尻尾を揺らしながら和風な建物の中に入る。


「お久し振りです、明日奈姫様、青葉様はこちらです」


「ええ」


紫龍機関の、または明日奈が自身の母、神狐の娘だと知る者は明日奈を明日奈の家族を姫と呼ぶ、愛理もここに来れば姫様と呼ばれるのだ。


しかし長年生きても姫と呼ばれる事に慣れない明日奈は、頭を掻きつつ、目の前を歩く紫龍機関の構成員に着いて行く。


「お久し振りです、姫様」


「久し振りね、青葉さん、今日はどういったお呼び出しかしら?」


青葉の部屋に入ると青葉が挨拶をして来た、明日奈は彼女に挨拶を返すと、何用か聞いた。


「それは私が説明します、お婆様」


襖が開き、明日奈の初めての孫来香が入って来た、日理が明日奈をここに呼んだ理由を話してくれるようだ。


「あらぁ!日理!久し振りね!私の事はお婆様なんて呼ばずに、昔みたいにお婆ちゃんと呼びなさい!」


自分と瓜二つの姿をしているが銀髪の狼族の女性、日理の姿を見た明日奈は、可愛い孫を抱き締め、思いっきり頭を撫でまくる。


「ちょっ、待っておばあさ、やめ!お婆ちゃん!」


「はい、お婆ちゃんです」


「むぅ・・・」(私の歳も考えて下さい・・・)


明日奈に頭を撫でられまくってもまだ日理は明日奈をお婆様と呼ぼうとしたが、更に強く頭を撫でて来るので日理は仕方なく明日奈をお婆ちゃんと呼んだ、日理にお婆ちゃんと呼んでもらった明日奈は日香を離し、日理はむぅと拗ねる。


「ふふふ、それじゃあ日理?話してくれる?」


「はい、おばあさ・・・お婆ちゃん、今日お婆ちゃんを呼んだ理由、それはお婆ちゃんが私達に警告してくれた、闇の存在の足掛かりを掴めたからです」


「そう・・・良くこんな微弱な気配を掴めたわね」


明日奈は紫龍機関に迫って来ていると感じている、闇の存在について調べて欲しいと依頼していた、明日奈の依頼を受けた紫龍機関はどうやら足掛かりを見つけたようだ。


「ふふふ、今日香お母さんより力は弱いと言っても、私もおばあ・・・お婆ちゃんの力を引き継いでいますから、その力を使えば闇の存在を感じる事くらいは出来ます」


「流石は私の孫って所かしら?それで?闇の存在はどこにいるの?」


「第438世界です」


「そう、第438世界・・・って!?438!?」


第438世界と聞いた明日奈は思う、これまでも行く先々で自分は闇と戦って来たが今回もかと、また自分は闇に吸い寄せられたのかと。


「はい、第438世界です、我々も驚きました、まさかお婆ちゃんが旅をするのに選んだ世界に闇がいるかもしれないと掴めるとは、やはりお婆ちゃんは勇者なのですね、闇に引き寄せられる」


「みたいね・・・」


「それでなのですが、お婆ちゃん、旅のついでに闇の存在の調査も行なって欲しいのです、よろしいですか?」


「良いわやる、任せなさい」


日理に闇の存在の調査を依頼された明日奈はその依頼を受けた、どうせ第438世界を旅するのだ、ついでにやってしまえば良いと考えたのだ。


「それではお任せします、そして我々も第438世界の調査を引き続き行います」


「ええ」


闇の存在の調査を任された明日奈は任せなさいとガッツポーズをすると、孫の頭を撫でる。



マナマナ荘


「って、訳よ、ホワイトローズ、何か感じる?」


夜中、眠る愛理の頭を撫でつつ明日奈はホワイトローズに闇の存在を感じるか?と聞く。


『NO、分かりません』


能力を全力で使う為にソードモードとなったホワイトローズは、広範囲の探知聖法を使ったが、分からなかった、その為素直に分からないと主人に伝えた。


「そう・・・」


ホワイトローズの探知結果を聞いた、明日奈は窓から世界を覗く、どこかに闇の存在が眠る、この世界を。

久城日理


明日奈の初めての孫、明日奈の娘である今日香の娘であり、種族は狼族、従姉妹に明日奈の娘である久城未来の娘、久城来羽が居る。

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